HDMI付きで16万円台を実現したパワフルノートPC――「HP Pavilion Notebook PC dv9200/CT」:“ZEN-design”の最上位機(2/2 ページ)
日本ヒューレット・パッカードのPavilionシリーズに、待望のフラッグシップ機が登場した。17インチワイド液晶ディスプレイとHDMI端子を備えているのが特徴だ。
Expressカードスロットに収納できるリモコンが標準で付属
HDMI端子以外も拡張性は豊富で、すべてのコネクタが左右両側面にまとまっているのもポイントだ。USBは両側面に2基ずつあるほか、4ピンのIEEE1394、SDメモリーカード/MMC/メモリースティック/xDピクチャーカード対応のメモリカードスロット、Expressカードスロット(54/34対応)、アナログRGB出力やS-Video出力端子が用意されている。前面には無線LANとBluetooth(Bluetooth 2.0+EDR)の電源スイッチやリモコン受光部に加え、マイク端子や2基のヘッドフォン端子(うち1基はS/P DIF対応)が並ぶ。
なお、左側面に専用インタフェースのExpansion Port 3があるものの、従来と同様、日本ではオプション製品(こちらの記事を参照)が販売されず、せっかくのスペースが無駄になっているのはいただけない。
細かいところでは、従来機でオプション扱いだった赤外線リモコン「HPモバイルリモートコントローラ」が本機から標準で付属するようになった。このリモコンは、VistaのMedia Centerだけでなく、DVD-Videoや写真の閲覧が可能なAVランチャ「QuickPlay」もコントロールできる。使い終わったら、Expressカードスロットに収納できる小技が効いているのも見逃せない(記事初出時に「OSを起動せずに」とありましたが、正しくはOSも一緒に立ち上がります。おわびして訂正させていただきます)。
高いポテンシャルと独自のこだわりは魅力大
最後に、評価機でいくつかのベンチマークテストを実施した。テスト機のスペックはCore 2 Duo T7200(2.0GHz)に1024Mバイト(512M×2)のメインメモリ、120GバイトのHDD、GeForce Go 7600のグラフィックスチップ、そして液晶の解像度は1680×1050ドットという構成だ。
いずれのテストでも良好なスコアを残しており、Windows Aeroは言うまでもなく3Dゲームも楽にこなせるだけのパフォーマンスを備えているのが分かる。気になる騒音面も、3Dゲームなどでシステムに負荷をかけると「ブォー」という冷却ファンの風切り音が発生するため深夜の静かな環境では耳障りだが、昼間のオフィスなどでは環境音に紛れてそれほど気にならないはずだ。また、システムに負荷をかけ続けるとキーボード左面が熱を帯びるが、不快に感じることはなかった。
テスト機の構成で21万2100円、最小構成時ならば16万8000円とコストパフォーマンスは優秀で、高いポテンシャルは大きな魅力だ。HDMI端子の搭載を筆頭に、HP ImprintやHPモバイルリモートコントローラの採用、オプションで130万画素のWebカメラを液晶ディスプレイ上部に内蔵可能と、単に安価な直販PCで終わらない、独自のこだわりが随所に見えるのも好ましい。
直販のHP Directplusでは随時キャンペーンが展開されており、さらに本機をお得に購入することができる。原稿執筆時は、4月26日までにカスタマイズモデルを購入すると同社のプリンタ「HP Deskjet D4160」が無料でプレゼントされたり、メモリを増量したお買い得モデルが用意されていた。まずはHP Directplusでキャンペーン情報を確認するとよいだろう。
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