Snapdragon X2搭載「Surface Laptop 13.8インチ」「Surface Pro 13インチ」はCopilot+ PCの“完成形”? 外観をじっくりとチェックしてみた(1/3 ページ)
Microsoftが7月に発売したSnapdragon X2搭載の「Surface Laptop 13.8インチ」「Surface Pro 13インチ」には、それぞれ新色が用意されている。スペックのレビューをする前にその外観をチェックしてみたい。
出張や旅行、カフェでのリモートワークなど、PCを日常的に外へ持ち出して作業するモバイルワーカーにとって、「どこへでも持ち運べる軽量さ」と「1日を通して安心して使えるバッテリー駆動時間」、そして「妥協の少ない処理能力」のバランスは重要なテーマだ。特に長時間の移動や外出先での仕事、コーディングなどの作業において、ACアダプターを持ち歩かずに済むかどうかは、モバイルにおける快適性を大きく左右する。
そんな現代の多様な働き方に寄り添うべく登場したのが、新たに登場した「Microsoft Surface」シリーズだ。コンシューマー向けの最新モデルはQualcommのSoC「Snapdragon X2」シリーズを搭載し、処理パフォーマンスの底上げを図っている。
今回、Snapdragon X2 Eliteを搭載する「Surface Laptop 13.8インチ(第8世代)」と「Surface Pro 13インチ(第12世代)」を試す機会があったので、2回に分けて実態を検証していく。今回は、両製品の“外観”をチェックしてみよう。
今回はSurface Laptop 13.8インチ(第8世代)のJade(左)と、Surface Pro 13(第12世代)のDune(右)を試す。いずれも今世代からの新色で、メモリ16GB/SSD 512GBというオーソドックスな構成となっている
次世代SoC「Snapdragon X2 Elite」がもたらす革新
今回のレビュー機は、共にSoC(プロセッサ)として「Snapdragon X2 Elite X2E-80-100」を搭載している。Snapdragon X2 Eliteは「Snapdragon X2」シリーズの上位ブランドで、X2E-80-100は12コアCPU構成の中位モデルという位置付けだ。CPUコア(Qualcomm Kryo)は最大4.7GHz、GPUコア(Qualcomm Adreno X2-85)は最大1.7GHzで駆動する。NPUコアのピーク性能は80TOPS(毎秒80兆命令)と、従来の約1.78倍に引き上げられた。
ArmアーキテクチャベースのCPUコアによる省電力設計と、強力なNPUによる推論ベースのAI処理パフォーマンス向上により、Windows Studio Effectsを始めとするカメラ映像(動画)に対するリアルタイムエフェクトや、音声のリアルタイム文字起こしなど、Copilot+ PCで利用できる各種AI機能が快適に利用できるのはもちろんのこと、モバイルPCとして長時間のバッテリー駆動を狙った設計になっている。
Copilot+ PCとしての完成度は、別の記事でじっくりと検証していきたい。
ライフスタイルに合わせて選べる2つのスタイル
今回レビューするSurface Laptop 13.8インチ(第8世代)はクラムシェル型ノートPC、Surface Pro 13インチ(第12世代)はキーボード着脱式(デタッチャブル式)のタブレットPCという異なるフォームファクターを採用している。それぞれの特徴を見ていこう。
Surface Laptop 13.8インチ(第8世代)
Surface Laptop 13.8インチ(第8世代)は、新色の「Jade(ジェイド)」をレビューする。洗練されたアルミボディーと爽やかな新色が相まって、とても新鮮な印象を受ける。
王道のクラムシェルボディーは、膝の上や新幹線を含む特急列車の狭い座席でも即座に画面を開いて作業を開始できる安定感と、しっかりとした打ち心地のキーボードをもたらしてくれる。
公称のバッテリー駆動時間は、ローカルビデオ再生で約20時間とスタミナもバッチリだ。実際の利用状況にも左右されるが、1〜2日程度は充電器(ACアダプター)を持ち運ばずに運用できる。
Surface Pro 13インチ(第12世代)
Surface Pro 13インチ(第12世代)は、新色の「Dune(デューン)」をレビューする。Surfaceブランドのルーツでもあるスタンド付きのデタッチャブルタブレットというスタイルは、タッチ操作やペン入力を重視したい人、あるいはフルスクリーンで動画を高い没入感で楽しみたい人にピッタリだ。
Snapdragon X2 Eliteを搭載するレビュー機は、OLED(有機ELディスプレイ)を搭載している。「Snapdragon X2 Plus」モデルが搭載する液晶ディスプレイと比べると、パネル解像度(2880×1920ピクセル)やリフレッシュレート(最大120Hz)、HDR表示(HDR10/Dolby Vision IQ規格に対応)といったスペックは統一されているが、コントラスト(明暗)比は約7.7倍(1300:1→1万:1)、HDR表示時のピーク輝度は1.5倍(600ニト→900ニト)と、より鮮やかで明るい映像を楽しめるようになっている。
Surface Pro 13(第12世代)の新色「Dune」。今回はSurface Pro 13 インチ フレックス キーボード スリムペン付きのDuneモデル(こちらも新色)とのセットでレビューする
今回は、オプション品である「Surface Pro 13 インチ フレックス キーボード スリムペン付き」(直販価格8万80円)とセットでレビューした。このキーボードはBluetoothによるワイヤレス接続にも対応しており、本体と分離した状態でもタイピング可能だ。
これに付属の「Surface スリムペン」を組み合わせることで、タブレットとしても本格デスクワーク環境としても自由自在に変形する。
なお、Surface Pro 13 インチ フレックス キーボード(直販価格6万2480円)とSurface スリムペン(直販価格2万2770円)はそれぞれ単品でも購入できるが、セットの方が直販価格ベースで5170円も安い上に、キーボードのカラーを「Black」に加えて「Dune」または「Bright Sapphire(ブライトサファイア)」からも選べる。初めからペンを使いたい人、あるいはキーボードのカラーにこだわりたい人はセットの購入をお勧めする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Snapdragon X2シリーズ搭載の「Surface Pro 13インチ」「Surface Laptop 13.8/15インチ」登場 性能を底上げして新色も用意
「Surface Pro 13インチ」と「Surface Laptop 13.8インチ」「Surface Laptop 15インチ」がSnapdragon X2シリーズを搭載してモデルチェンジする。ボディーデザインは先代と変わりないが、新色を用意している。【訂正】
PC市場の逆風下でMicrosoftが仕掛ける“サプライズ”とは? 2026年後半のSurface新製品を予想する
2026年も後半に入ったが、MicrosoftのSurfaceブランドからは年内にまだ「サプライズ」となる新製品の投入が予告されている。今後の展開を予想する。
2026年版Surfaceはどうなる? 正面衝突を避けるMicrosoft、10万円切り「MacBook Neo」対抗への秘策はあるか
Microsoftの2026年版「Surface Pro」「Surface Laptop」に関する最新情報が見えてきた。一方で市場では、10万円を切るAppleの「MacBook Neo」が大きな話題を集めている。最新のSurface事情と独自の対抗策をひもとく。
MicrosoftがCore Ultra(シリーズ3)搭載の新「Surface」シリーズを発表 約26.5万円から
Microsoftが、法人向け「Surface」シリーズのIntelモデルを一新する。最新のCore Ultraプロセッサ(シリーズ3)を搭載し、Intelアーキテクチャの互換性とAI処理パフォーマンスの両立を図りたいというニーズに応える。
「Surface Pro 9」はIntelモデルとArmモデルの“2本立て” Windows 11 Bloomから着想を得たスペシャルモデルも
キーボード着脱式(デタッチャブル)2in1の定番ともいえる「Surface Pro」に第9世代が登場する。今回は“別系統”扱いだったArmアーキテクチャモデルが「5Gモデル」に、メインストリームであるIntelアーキテクチャモデルが「Wi-Fiモデル」という形で登場することになる。【更新】


