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ASUSのWindows SideShow対応ノートが3月下旬に日本登場

ASUSは3月9日に、ノートPCの新製品3モデルの日本向け出荷開始時期を発表。日本で行われた製品発表会では、Windows SideShowを搭載したサンプルが紹介された。

 今回ASUSから紹介されたノートPCは「W5Fe」「VX2」「S6Fm」の3モデル。すべて3月下旬の出荷を予定している。価格もすべてオープンだが、実売想定価格としてW5Feが22万4800円、VX2が39万9800円、S6Fmが27万9800円になる見込みだ。

 「W5Fe」はWindows Vistaで採用された「Windows Side Show」に対応したノートPC。搭載するCPUはCore Duo T2350(動作クロック1.86GHz)、チップセットはIntel 945GMとICH-7Mの組み合わせで、実装するメモリの容量は標準でDDR2-667MHz/1Gバイト(オンボードに512Mバイト、メモリスロットに512Mバイト。最大メモリ容量は1.5Gバイト)。12.1インチワイドの液晶ディスプレイ(最大解像度は1280×768ドット)を採用してグラフィックス機能はIntel 945GMに内蔵されたIntel GMA 950を利用する。重さは3セルバッテリーパックを搭載した状態で1.7キロ、6セルバッテリーを搭載した状態で1.9キロ。バッテリー駆動時間は3セルバッテリーで約1.5時間、6セルバッテリーで約3時間になる。

 W5Feの最大の特徴は「世界で最も早くノートPCに搭載された」とASUSがアピールする「Windows Side Show」対応のサブディスプレイだ。12.1インチワイド液晶ディスプレイの裏側になる天板に、2.8インチのTFT液晶サブディスプレイと操作用の十字キーやメニュー呼び出しボタン、Enterボタン、SideShowユニットのオンオフボタンが用意されている。2.8インチサブディスプレイの解像度は320×240ドット、表示する色の数は16ビット6万5536色。サブディスプレイに表示するデータ専用のメモリとして1GバイトのNANDフラッシュメモリが搭載されている。

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 このサブディスプレイにはWindows SideShowで利用できる情報を表示できる。日本で行われたASUSの製品発表会にゲストとして登場したマイクロソフトWindows本部コンシューマWindows製品部シニアプロダクトマネージャーの森洋考氏は、Windows SideShowについて「PCの補助ディスプレイみたいなもの。2つ折りの携帯電話には、たたんだまま外から見えるように補助ディスプレイがついているが、ああいったイメージのようなもの」と紹介。ユーザーにもたらされるメリットとして「Windows SideShow向けのガジェットを好きなところからダウンロードしてPCにインストールすればこのSideShowに出せる。いままでのエンデベッテット系のデバイスのように使いかたが決まっているというものではなく、ユーザーが使いやすいようにガジェットを追加することによって自分の好みにカスタマイズできる」と説明した。

Windows SideShowを搭載して日本で初めて登場するW5Fe。SideShowユニットにはCPUとして機能するNVIDIA PP5024 dual ARM7TDMIとメモリとしてNANDフラッシュメモリ1Gバイトを実装している

 「VX2」は、2006年の11月に登場した「ランボルギーニ」コラボレーションノートPC「VX1」の後継モデルだ。VX1でも用意されていたイエローモデルとともに、VX2では「カーボンブラックモデル」も登場する。カーボンプラックモデルの液晶天板パネルでは5層カーボンファイバーで構成されていて軽量化と耐久性を実現している。当然、ランボルギーニのエンブレムが天板パネルの中央を飾る。

 VX2はデザインだけでなく、搭載されているパーツもハイエンドクラスでそろえられている。CPUはCore2 Duo T7400(動作クロック2.17GHz)、チップセットはIntel P965とICH7-Mの組み合わせ。グラフィックスチップとしてGeForce 7700(ビデオメモリは512Mバイト)を採用している。メモリ容量はDDR2-667MHz/2Gバイトを実装する。XV1で4:3の15インチだった液晶ディスプレイは15.4インチワイドに変更され、最大解像度も1680×1050ドットに増えた。なお、導入されているOSは、今回発表されたほかの3モデルがWindows Vista HomePremiumであるのに対してVX2は最上位EditionのWindows Vista Ultimateと、こちらでも差別化が図られている。

ランボルギーニとのコラボレーションモデル「VX2」にはカーボンブラックモデルが登場した。その天板にはカーボンファイバーの繊維を思わせるパターンが施されている

 「S6Fm」も2006年11月に発表された革張りノートPC「S6F」の後継モデルになる。筐体に装着された革の配置は従来モデルと同様。内部の構成もCPUが従来のCore Duo L2400(動作クロック1.66GHz)からCore2 Duo L7200(動作クロック1.33GHz、FSB677MHz)に変更された以外はチップセット(Intel 945GM+ICH7-M)、液晶ディスプレイ(11.1インチワイド、最大解像度1366×768ドット)、メインメモリ容量(1Gバイト)など主要なスペックは変わらない。ただし、メインメモリの規格がDDR2-667MHzに対応し、HDD容量が120Gバイトに増えるなど一部でグレードアップがされている。

 従来のS6Fでは上位機種の「ブラウン」モデルとエントリー機種の「キャメル」が用意されていたが、今回発表されたS6Fmはブラウンカラーの1モデルのみ。ただし、発表会会場にはピンクやホワイトモデルも展示されいた。

 製品発表会では、2007年2月にWindows Vistaの出荷開始にあわせて発表された軽量ノートPC「U1F」も紹介された。U1Fは11.1インチワイド液晶ディスプレイ(最大解像度1366×768ドット)を搭載した重さ1キロ(3セルバッテリーパックを搭載した状態。バッテリー駆動時間は約3時間)、もしくは1.2キロ(6セルバッテリーを搭載した状態。バッテリー駆動時間は約6時間)の携帯重視タイプのノートPC。軽量化と省電力を図るために、液晶ディスプレイのバックライトに白色LEDを採用したりマグネシウム合金製シャーシを採用したりと、日本製のノートPCと同じような工夫が施されている。

 CPUはCore Duo U2400(動作クロック1.06GHz)、チップセットはIntel 945GM+ICH7-M。メモリにDDR2-667MHz/1Gバイト実装する。HDDは省電力性能を重視して1.8インチ80Gバイト(4200rpm、PATA接続)を採用している。

革張りノートPC「S6F」シリーズはCPUをグレードアップした「S6Fm」が登場(画像左)。投入されたのはブラウンカラーの1モデルだが、発表会の会場にはS6Fで登場した限定ピンクモデルも展示されていた。また、発表会では2月に発表された軽量ノートU1Fも紹介された

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