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これは“鉄板”――誰もが口をそろえるAMD 690Gマザー古田雄介の週末アキバPickUP!(1/4 ページ)

アキバではAMD 690Gマザーボードが多くのユーザーを虜にしている模様。一方、あるショップには「ただならぬ物欲を感じさせる」レアなPCケースが入荷されていた。う、売れるのか?

いきなり“鉄板”のAMD 690Gマザー

 先週、チップセットに「AMD 690G」を採用したBIOSTAR「TA690G AM2」が複数のショップに並んだ。価格は1万円弱で、在庫は少数。

 AMD 690Gはグラフィックスやサウンド機能を統合したノースチップで、2月に発表された「AMD 690」シリーズの上位モデルにあたる。グラフィックス機能はRADEON X700をベースにカスタムした「RADEON 1250」を採用し、デュアルディスプレイに対応。HDMI出力が可能なほか、音声データもノースチップ経由で転送できるのが特徴だ。

 今回登場したTA690G AM2はサウスチップにSB600を採用したmicro ATXマザー。PCI Express x16と同x1スロットをそれぞれ1基備えている。オンボードグラフィックスにより、デジタルとアナログのデュアルディスプレイが構築できる。ソケット形状はSocket AM2。

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 初のAMD 690Gマザーということもあり、売れ行きは上々のようだ。TSUKUMO eX.やパソコンショップ・アークなど、売り切れるショップも続出している。その人気の理由は「音声付きでHDMIが使える点でしょう。手持ちの液晶TVなどをディスプレイに使うニーズは高まっています。オンボード機能が豊富になのも魅力ですね」(クレバリー1号店)。

 再入荷の目処が立っているショップはないが、同チップを搭載するECSやASUSTeK製マザーは3月中に出回る可能性が高い。ただ、それでもTA690G AM2の再入荷を待つユーザーが多いと考えるショップは少なくない。

 某ショップは「デュアルディスプレイが構築できる690Gを搭載して、1万円以下というのはお値打ちすぎる。BIOSTARはブランドの信頼性も高いので、拡張性の低いmicro ATXというサイズを気にしなければ、メインマシン用に買っていく人は多いはず。他社のマザーは1万円台前半になる見込みなので、TA690G AM2の人気はしばらく揺るがない」と語った。

 チップセットが対応しているデジタル+デジタルのデュアルディスプレイが構築できないのが唯一の難点といえるが、「ほかの製品も同じ状況のようです。ASUSTeKは付属の拡張カードを使って実現しますが、その分価格が上がってしまう」(某ショップ)とのこと。なお週末には、AMDが同チップをアピールする店頭イベントも開催している。

BIOSTAR「TA690G AM2」

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