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デュアルコアCPUが1万円を切る――CPU値下げはAMDが先制古田雄介のアキバPickUP!(2/3 ページ)

Vista Ultimateの限定パッケージ「Ultimate α+」が発売されたが、出足はいまひとつ。一方、噂されていたCPUの価格改定は、AMD側から始まった。

AMDが大幅な価格改定を実施――ついにデュアルコアCPUが1万円を切った

今週末は大幅に値下がりした6000+や5600+に人気が集まると予想される。また、1万円以下で買える3600+を購入するユーザーも多いだろう

 以前から噂されていたAMD製CPUの大幅な価格改定が、今週の月曜日入荷分から適用され、金曜日にはほぼすべてのショップが新規の価格で販売している。

 Athlon 64 X2の最上位モデル「6000+」は、5万円前後から3万円前後に値下がりした。5600+や5000+も1万円以上の下げを見せ、2万円台前半になっている。先週の情報では、旧価格で2万円前後のモデルまでが値下がりの対象になるとのことだったが、「4400+」以下の低価格クラスも軒並みダウン。最下位の「3600+」は、デュアルコアCPUで初めて1万円を割ったショップも出たほどだ。Athlon 64もX2に準じた価格になっている。

 こうなると、価格面でAthlon 64や64 X2と被ってくるエントリー向けCPU「Sempron」の存在意義が揺らぐ。某ショップは「Athlon 64まで価格改定の対象になったということは、AMDがSempronに見限ったと判断していいでしょう」と話す。

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 実際、Sempronの売り上げは、どこのショップでも芳しくない。USER'S SIDE秋葉原本店は2年前、T-ZONE.PC DIY SHOPは半年前にSempronの取扱いをストップしたほど。「AMDユーザーはPCに詳しい人が多いため、エントリー向けには興味を示しません。Celeronのように、オーバークロック耐性が高いという評判も聞かないので、遊びで購入する人も少ないでしょう」(ツートップ秋葉原本店)と語る。

 なお、CPUの価格改定後には新しい最上位モデルが登場する場合が多いが、今回は値下げのみにとどまるようだ。新モデルの噂が聞かれない理由の1つとして、パソコンショップ・アークは「現行最上位の6000+は、TDPが125ワットもあります。これ以上クロックを上げると、リテールファンでは制御しきれないほどの発熱量になってしまいます。まずは、6000+の新リビジョンが登場して、TDPで100ワットを切ることでしょう」と話している。

パソコンショップ・アークの価格表(左が4月第一週、右が第二週のもの)。軒並み値下がりした

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