大陸美人に会いたいなら中国電脳街に行こう:山谷剛史のアジアン・アイティー(3/3 ページ)
今年の海外旅行は近場が人気ということで中国を訪れるIT戦士も多いそうな。この記事を読めば中国の電脳街で有意義な休日を過ごせること間違いなし。ああ、何が有意義か、とは聞かないでくれたまへ。
主要大都市電脳街アクセスとお食事ガイド
最後に北京、上海、広州、深センの電脳街にアクセスする方法とこれらの電脳街で食事のできる場所を紹介しよう。北京では、天安門広場を望む地下鉄「前門駅」のバスターミナルから、「特4」(2階建てバス)に乗って「中関村」バス停で下車する。上海では地下鉄1号線「徐家匯駅」、広州では地下鉄3号線「崗頂駅」、深センでは「華強路駅」がそれぞれ電脳街の最寄り駅となる。
北京以外は近年の地下鉄ラッシュで、電脳街のど真ん中に駅ができているのでずいぶんと便利になった。北京でももうすぐ中関村に地下鉄が開通して駅ができる(地下鉄4号線の仮称中関村駅)ので、完成すればかなり楽になる。問題は、数ある地下鉄出口のどれから出るかだが、各電脳街で下車した人の多くが中国のIT戦士であってみんな同じ出口に向かうため、その流れについていけばいつの間にか周囲は電脳街なのでご安心を。
ほかの都市で電脳街へ行く場合、地元の人はバスを使うが、さすがにこれは厳しいのでタクシーで連れて行ってもらうのが確実だ。中国(アジア)のPCマーケットを「電脳街」と呼ぶのは実は日本人ぐらいで、電脳街という言葉は意味こそ通じるけれど現地の実生活ではあまり使われない。タクシーの運転手に行き先を示すときは「電脳街」と書くのではなく、「売電脳的商場」(PCを売っているビル)や「数碼商場」(デジタルマーケット)と書いたほうがいい。
電脳街で腹が減ったら、いくつかの電脳ビルの最上階に設けられているフードコートに足を運ぼう。その周辺ではそこが最も簡単かつ豊富な食事を選べるのでお勧めだ。フードコートの中央にあるレジでカードを購入したら、食べたい店で食べたいメニューを指で差して店員にカードを渡せば数分後にホカホカの料理が渡される。食後に、レジへカードを持っていけばなんとキャッシュバックしてくれる。フードコートは言葉で苦労することなくローカルな食事を楽しみ、中国人の素の生活に触れる「海外旅行の醍醐味」が体験できる貴重なスポットでもあるのだ。
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