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AMD、コンシューマー向けCPUの名称を「Phenom」に

長く親しまれてきた「Athlon 64」が新しいブランドに移行する。新しい名称は「驚異的な!」の意味を持つ単語をベースに考案された。

 AMDは5月14日に、「Athlon」に変わる新しいコンシューマー向けCPUブランドを明らかにした。新しいブランド名は「Phenom」(フェノム)で、「驚異的な」「目をみはるような」の意味を持つ形容詞「phenomenal」を基にした造語であるとAMDは説明している。

 従来、AMDのコンシューマー向けCPUラインアップは上位から「Athlon 64 FX」「Athlon 64 X2」「Athlon 64」「Sempron」というブランドで構成されていたが、新ブランドではそれぞれ「Phenom FX」「Phenom X4/Phenom X2」「Athlon X2」「Sempron」と変更される。新しいブランド名「Phenom」は、これから登場するクアッドコア(一部デュアルコア)CPU製品に対して適用され、既存のラインアップは従来のブランドのまま販売される。

Phenomブランドの導入によって、AMDコンシューマー向けCPUのラインアップは「Phenom FX」「Phenom X4/X2」「Athlon X2」「Sempron」と再編される
現行のAthlon 64 FXはクアッドコアのPhenom FXとPhenom X4が、Athlon 64 X2はデュアルコアのPhenom X2とAthlon X2がそれぞれ引き継ぐようになる。Athlon X2ブランドとしてTDP45ワットの製品がまもなく登場する予定だ

 最上位ラインアップのPhenom FXは、これから登場するクアッドコアCPU、もしくはクアッドコアCPUの2P構成によるオクタ(Octa)コアという形態を採用する。CPUのパッケージは「1207+」となり、共有L3キャッシュと128ビットFPU(浮動小数点演算ユニット)を導入。Phenom X4は単体のクアッドコアCPU構成のみ、Phenom X2はデュアルコア構成でCPUのパッケージはAM2+となるが、共有L3キャッシュと128ビットFPUはPhenom X4、同X2でも導入される。

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 Athlon X2は現行のAthlon 64 X2の継承、Sempronはブランド名もCPUもそのまま引き継がれる。

 なお、Phenom FX、ならびにPhenom X4、同X2の詳細なスペックは製品発表時に明らかにするとAMDでは説明している。

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