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AMDに久しく不在の“ハイエンド”を待ち望む声古田雄介のアキバPickUP!(1/4 ページ)

RADEON HD 2000シリーズの最下位モデル「2400 PRO」を搭載したグラフィックスカードが登場。非ゲーマー層に売れているものの、やはり“頂上”を望む声は多い

“Vista特需”でRADEON HD 2400 PRO搭載カードがよく売れる

AMDとNVIDIAのローエンドカードがほぼ同時に登場

 5月中旬に出回り始めたRADEON HD 2900 XT搭載カードから1カ月が経ち、先週の金曜日に同2400 PRO搭載カードが登場した。Sapphireの「Radeon HD2400Pro」で、価格は9000円弱。在庫は潤沢だ。また、いくつかのショップでは、競合製品となるZOTACの「GeForce 8400GS」シリーズも同時期に入荷している。

 Radeon HD2400ProはRADEON HD 2000シリーズの最下位GPU「RADEON HD 2400 PRO」を搭載しており、DDR2メモリを256Mバイト積んでいる。インタフェースはPCI Express x16で、アナログRGBとDVI-I出力端子を装備。DVI-I端子に別途アダプタを装着すれば、HDMI出力も可能だ。また、RADEON HD 2400 PROがサポートする「UVD(Universal Video Decoder)」機能により、低スペックなマシンでもBlu-ray DiscやHD DVDのHD映像再生がスムーズに処理できる特徴も備える。

Sapphire「Radeon HD2400Pro」

 発売日からGPUの性能をそれほど必要としない層に人気を博しており、BLESS秋葉原本店は即日売り切れたほど。「9000円以下の価格でDirectX 10に対応しているので、Vistaユーザーによく売れました。ゲームはしないけど、ある程度のAV性能が欲しいという人には最適なカードだと思います」(同ショップ)とのこと。

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 グラフィックスカードのハイエンド市場ではNVIDIAに押され気味のRADEONだが、映像の美しさを評価する声は多い。クレバリー1号店は「最近は“処理能力ならGeForece、映像の美しさならRADEON”というのが定評になっています。映像の美しさはローエンドでも発揮されるので、Radeon HD2400Proがヒットするのはうなずけますね」と語る。

ZOTAC「GeForce 8400GS 256M」。メモリ容量が半分の「GeForce 8400GS 128M」も出回っている

 一方のZOTAC「GeForce 8400GS 128M」と「同256M」は、あまり注目しているユーザーがいない様子。某ショップでは「ローエンドではGeForceのうまみが少ない。256Mバイト版はRadeon HD2400 Proより高いとあって、値ごろ感もありません。処理性能にこだわらない層には、今でもRADEONのほうが人気です」と、上記の内容を裏付けるようなコメントを聞いた。

 ただ、それでも“ハイスペックなRADEON”を望む声は多い。ある店員さんは「RADEON HD 2000シリーズの中位である2600を搭載するカードはまもなく入荷する予定です。こちらもある程度人気が出ると思いますが、やはりGeForce 8800 GTXの対抗馬が出ないと、市場全体が盛り上がりませんね。AMDはCPUも近日価格改定して、最上位のAthlon 64 X2 6000+を2万円台まで下げる予定です。しかし、新モデルが投入される情報はありません。CPUもGPUもハイエンド不在では寂しいですよね」と話す。

 AMDの反撃はいつか。そのヒントは6月30日に開催されるAMD主催のデモ展示会「エクスペリエンス・ザ・2K」で明らかになった。

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