ドコモ、USB接続のHSDPA端末を開発――韓KTFと共同調達へ
NTTドコモが、HSDPA通信に対応するUSB接続端末「A2502 HIGH-SPEED」の開発を発表した。2005年に資本参加した韓KTFと共同で、端末の開発・調達を目指す。
NTTドコモは7月13日、HSDPAに対応し下り最大3.6Mbpsで通信が行える「FOMAハイスピード」用のUSB接続端末「A2502 HIGH-SPEED」を発表した。2007年秋ごろの発売を予定している。
A2502 HIGH-SPEEDは韓AnyDATA製で、Windows Vista/XP/2000を搭載するPCのUSB端子に接続する端末。国際ローミング(3G)対応で海外でもデータ通信が行えるという。
なおドコモは、A2502 HIGH-SPEEDを韓国のキャリアKT Freetel(以下、KTF)と共同で調達する方針だ。ドコモはKTFに資本参加した際(2005年12月の記事参照)、事業・技術協力委員会(Business&Technology Cooperation Committee)を共同設立しており、A2502 HIGH-SPEEDは2社の端末共同調達プロジェクトとして端末を開発する。ドコモが端末を他キャリアと共同で調達するのは初めて。
ドコモのデータ通信用HSDPA端末としては、PCカード型のモトローラ製端末「M2501 HIGH-SPEED」がある。そのほか国内では、ソフトバンクモバイルのセイコーインスツル製CFタイプ端末「C01SI」、イー・モバイルのNECインフロンティア製PCカード(PCMCIA)タイプ端末「D01NE」、ネットインデックス製CFタイプ端末「D01NX」、Huawei製のUSB接続端末「D01HW」が発売されている。
「A2502 HIGH-SPEED」が予定する主な仕様は、以下の通り。
名称 | A2502 HIGH-SPEED |
---|---|
形状 | USB接続型 |
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約37×約80×12ミリ |
重さ | 約45グラム |
音声通信 | 非対応 |
通信速度 | FOMAハイスピードエリア:送信最大384kbps/受信最大3.6Mbps、FOMAエリア:送受信最大384kbps |
対応OS | Windows Vista/XP Professional/XP Home Edition/2000 Professional(各日本語版) |
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