ソフトウェアとサービスの融合を果たす――MSNとWindows Liveの事業戦略:Windows LiveはIDを統合(2/2 ページ)
マイクロソフトはMSNとWindows Liveの2008年度事業戦略説明会を開催。Silverlight、Soapbox、Windows Live Mailなど、新しい取り組みをアピールした。
Windows Liveは1回のログオンで各種サービスが利用可能に
Windows Liveの戦略に関しては、オンラインサービス事業部プロダクトマネージメントグループWindows Liveチームディレクターの小野田哲也氏が説明した。
Windows Live全体のトピックとしては、シングルサインオンに対応し、2007年秋にサイトのデザインを大幅に変更する予定だ。これにより、最初に「Windows Live ID」を使って1回ログオンすれば、Windows Liveとして提供される各種サービスに自由にアクセスすることが可能になる。また、Microsoft Updateを通じてWindows Live関連のアップデートが行える機能も追加される。
2007年秋には「Outlook Express」および「Windowsメール」の後継バージョンとして、「Windows Live Mail」の投入を予定している。Windows Live Mailでは、Outlook ExpressやWindowsメールの各種設定をインストール時に引き継げるほか、複数のメールアカウントをまとめて管理することが可能だ。たとえば、ISPのPOPメールサービスに加えて、Windows Live HotmailなどのWebメールサービスへのアクセスにも対応し、異なるメールアカウントに届いたメールを画面上でドラッグ&ドロップして移動することもできる。また、アンチスパム技術も向上しているという。
Windows Live Hotmailも強化され、8月中に容量2Gバイトのメールボックスが倍以上に拡張される。また、オンラインストレージの「Windows Live SkyDrive」、OutlookからWindows Live Hotmailのアカウントにアクセスしてメール、カレンダー、連絡先を同期できる「Outlook Connector」、「Windowsフォトギャラリー」の後継版となる「Windows Live Photo Gallery」といったサービスの国内展開を予定している。そのほか、Windows LiveがWindows Mobile 6にプリンストールされることで、携帯端末での利用者増加も見込んでいる。
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