深紅と金色をまとった“ITA PC”が登場――「VAIO type L」:2008年PC春モデル
“ボードPC”こと「VAIO type L」の2008年春モデルは、下位モデルに全5色のカラーバリエーションを用意。上位モデルは直販限定で新型Core 2 Duoを採用した。
ソニーは、液晶ディスプレイ搭載の薄型PC「VAIO type L」の2008年春モデルを発表した。1月19日より発売する予定だ。VAIO type Lはソニーの個人向けデスクトップPCで主力となる製品で、液晶ディスプレイのサイズにより3つのシリーズに分けられている。
店頭販売向けのラインアップは、15.4インチワイド液晶搭載の「VGC-LJ」シリーズに4モデル、19インチワイド液晶搭載の「VGC-LM」シリーズに3モデル、22インチワイド液晶搭載の「VGC-LT」シリーズに2モデルを用意。2007年秋冬のラインアップと比較して、VGC-LMシリーズが1モデル減少し、全9モデルとなった。ボディのデザインは、前モデルと同様だ。いずれもOSはWindows Vista Home Premium、オフィススイートはOffice Personal 2007を採用する。
15.4インチワイドモデルは2つの新色を追加
15.4インチワイド液晶搭載のVGC-LJシリーズは、カラーバリエーションの対応、本体一体型のタッチパッド付きキーボード、バッテリーの内蔵が特徴だ。店頭販売向けには4モデルが用意されている。価格はオープン、予想実売価格は「VGC-LJ51DB/B」が19万円前後、「VGC-LJ51B/W」「VGC-LJ51B/P」「VGC-LJ51B/R」が16万円前後だ。下位3モデルは、仕様が共通のカラーバリエーションモデルとなる。
ボディカラーは、製品名の末尾「B」がコスミックブラック、「P」がフロスティピンク、「W」がエバーホワイト、「R」がブレイジングレッドを採用する。ブレイジングレッドは今回追加された新色で深みのある赤色だ。本体のサイズはいずれも変わらず、486(幅)×135(奥行き)×313(高さ)ミリ、重量は約5.3キロだ。
仕様の強化点としては、CPUがCeleron 530(1.73GHz)からCeleron 540(1.8GHz)へ、下位3モデルのHDD容量が120Gバイトから160Gバイトへ変更されている。それ以外の主な仕様に変更はない。4モデルとも液晶ディスプレイは1280×800ドット(WXGA)表示の「クリアブラックLE液晶」を採用。ネットワーク機能は、IEEE802.11g/bの無線LAN、100BASE-TXの有線LAN、FAXモデムを装備する。バッテリー駆動時間はVGC-LJ51DB/Bが約2時間、下位3モデルが約2.5時間だ。
ソニー直販のVAIOオーナーメードモデルでは、店頭販売向けモデルにはないプレシャスゴールドが新たに追加され、全5色のカラーバリエーションとなった。購入時には、最高Core 2 Duo T7250(2.0GHz)のCPU、最大2Gバイトのメモリ、最大300GバイトのHDD、地上デジタルTVチューナーの有無、Windows Vista Home Premium/Home Basic、Office 2007のエディション、Photoshop Elements 6.0の有無などを選べる。
19インチワイドモデルは基本スペックを底上げ
19インチワイド液晶を搭載したVGC-LMシリーズは、前述のVGC-LJシリーズとボディのデザインが異なり、ワイヤレスのキーボードとマウスを採用する。店頭販売向けに3モデルが用意されており、いずれも価格はオープン、予想実売価格は「VGC-LM71DB」が26万円前後、「VGC-LM71B」が23万円前後、「VGC-LM51DB」が22万円前後だ。
前モデルと比較した場合、VGC-LM71DBはメモリが1Gバイト(512Mバイト×2)から2Gバイト(2Gバイト×1)へ、VGC-LM71BはHDDが250Gバイトから300Gバイトへ、VGC-LM51DBはCPUがCeleron 530(1.73GHz)からCeleron 540(1.8GHz)へ、HDDが320Gバイトから500Gバイトへ強化されている。それ以外の主な仕様に変更はない。
いずれも液晶ディスプレイは1440×900ドット(WXGA+)表示の「クリアブラック液晶」を採用。VGC-LJシリーズのクリアブラックLE液晶より色域が広く、低反射処理に優れる。ネットワーク機能は、IEEE802.11g/bの無線LAN、1000BASE-Tの有線LAN、FAXモデムを備える。外形寸法は574(幅)×169(奥行き)×376(高さ)ミリ、重量は約8.3キロだ。
ソニー直販のVAIOオーナーメードモデルでは、記録型Blu-ray DiscドライブやIEEE802.11n/a/g/bの無線LAN機能(11nはドラフト)、最高Core 2 Duo T7500(2.2GHz)のCPU、最大4Gバイトのメモリ、最大750GバイトのHDD、グラフィックスチップのGeForce 8400M GT(256Mバイト)、TVチューナーの有無(地上デジタル/アナログ両対応も用意)、Office 2007のエディションなどを選べる。そのほか、Photoshop Elements 6/Premiere Elements 4/VAIO Edit Componentsのセットだけでなく、Photoshop Elements 6を単体で選択できるようになった。
22インチワイドモデルは直販モデルでPenrynが選択可能に
22インチワイド液晶搭載のVGC-LTシリーズは、VGC-LMシリーズと共通のデザインを採用。店頭販売向けモデルに「VGC-LT81DB」と「VGC-LT71DB」を用意する。価格はオープン、予想実売価格はVGC-LT81DBが33万円前後、VGC-LT71DBが28万円前後だ。
いずれもマイナーチェンジモデルで、主な変更点はメモリが1Gバイト(512Mバイト×2)から2Gバイト(2Gバイト×1)へ強化され、VGC-LT81DBのBD-ROM読み出し速度が1.6倍速から2倍速へ、1層BD-R/RE書き込み速度が1倍速から2倍速へ高速化された程度だ(2層BD-R/RE書き込み速度は1倍速)。ちなみに、VGC-LT81DBは発売時の価格が前モデルのVGC-LT80DBより約3万円下がっている。
いずれも液晶ディスプレイは1680×1050ドット(WSXGA+)表示のクリアブラック液晶を搭載。ネットワーク機能は、IEEE802.11n/a/g/bの無線LAN(11nはドラフト)、1000BASE-Tの有線LAN、FAXモデムを備える。外形寸法は643(幅)×178(奥行き)×418(高さ)ミリ、重量は約9.7キロだ。従来同様、本体の背面にはレバー付きの増設用3.5インチHDDベイが1つ設けられており、ネジを外してカバーを開くだけでHDDの増設や換装が行える。
なお、ソニー直販のVAIOオーナーメードモデルでは、CPUに新型Core 2 DuoのT9300(2.5GHz)を搭載可能。最大4Gバイトのメモリ、最大1.5Tバイト(750Gバイト×2)のHDD、TVチューナーの有無、Office 2007のエディション、Photoshop Elements 6/Premiere Elements 4/VAIO Edit ComponentsのセットやPhotoshop Elements 6の有無などが選択できる。
地上デジタルTVチューナーを搭載したtype Lについては、後日のアップデートで「ダビング10」に対応する予定だ。
VAIO type L店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
VAIO type L | VGC-LT81DB | 液晶一体型 | マイナーチェンジ | Core 2 Duo T7500(2.2GHz) | 2048MB | 500GB | Home Premium | 33万円前後 |
VGC-LT71DB | 液晶一体型 | マイナーチェンジ | Core 2 Duo T7250(2.0GHz) | 2048MB | 500GB | Home Premium | 28万円前後 | |
VGC-LM71DB | 液晶一体型 | マイナーチェンジ | Core 2 Duo T7250(2.0GHz) | 2048MB | 500GB | Home Premium | 26万円前後 | |
VGC-LM71B | 液晶一体型 | マイナーチェンジ | Core 2 Duo T7250(2.0GHz) | 1024MB | 320GB | Home Premium | 23万円前後 | |
VGC-LM51DB | 液晶一体型 | マイナーチェンジ | Celeron 540(1.86GHz) | 1024MB | 500GB | Home Premium | 22万円前後 | |
VGC-LJ51DB/B(コスミックブラック) | 液晶一体型 | マイナーチェンジ | Celeron 540(1.86GHz) | 1024MB | 200GB | Home Premium | 19万円前後 | |
VGC-LJ51B/W(エバーホワイト) | 液晶一体型 | マイナーチェンジ | Celeron 540(1.86GHz) | 1024MB | 160GB | Home Premium | 16万円前後 | |
VGC-LJ51B/P(フロスティピンク) | 液晶一体型 | マイナーチェンジ | Celeron 540(1.86GHz) | 1024MB | 160GB | Home Premium | 16万円前後 | |
VGC-LJ51B/R(ブレイジングレッド) | 液晶一体型 | 新カラー | Celeron 540(1.86GHz) | 1024MB | 160GB | Home Premium | 16万円前後 | |
VAIO type L店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
VAIO type L | VGC-LT81DB | 22インチワイド | 1680×1050 | Intel PM965 | BD-R/RE対応Blu-ray Disc | GeForce 8400M GT | 地デジ/地アナ | 約9.7キロ |
VGC-LT71DB | 22インチワイド | 1680×1050 | Intel GM965 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | 地デジ/地アナ | 約9.7キロ | |
VGC-LM71DB | 19インチワイド | 1440×900 | Intel GM965 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | 地デジ | 約8.3キロ | |
VGC-LM71B | 19インチワイド | 1440×900 | Intel GM965 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | - | 約8.3キロ | |
VGC-LM51DB | 19インチワイド | 1440×900 | Intel GL960 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | 地デジ | 約8.3キロ | |
VGC-LJ51DB/B | 15.4インチワイド | 1280×800 | Intel GL960 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | 地デジ | 約5.3キロ | |
VGC-LJ51B/W | 15.4インチワイド | 1280×800 | Intel GL960 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | - | 約5.3キロ | |
VGC-LJ51B/P | 15.4インチワイド | 1280×800 | Intel GL960 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | - | 約5.3キロ | |
VGC-LJ51B/R | 15.4インチワイド | 1280×800 | Intel GL960 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | - | 約5.3キロ |
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