“ぴったりサイズ”で好評だった新型Core 2 Duoの深夜販売:古田雄介のアキバPickUp!(2/2 ページ)
2008年のアキバで最初のイベントとなった新型Core 2 Duoの深夜販売。商品の在庫を超える人数が集まり、行列に並べない人も出たようだ。「Vistaのときよりよかった」と語るショップも。
「Vistaのときより寒いけど」盛り上がった深夜販売
そして0時直前、各ショップの店頭でカウントダウンのかけ声が響き、日が変わるのと同時にクラッカーが炸裂する。事前に整理券を受け取っていた各ユーザーは、滞りなく新型Core 2 Duoを受け取っていった。
土曜日深夜ということもあってか、購入後に家路を急がず、そのままオークションに参加したり、他店の様子を見に行くユーザーも多かった。ある男性は、Core 2 Duo E8400を手に「品薄と聞いていたので深夜販売にかけつけました。今日はとりあえず寝て、明日さっそく組み込みます」とうれしそうに語る。
TSUKUMO eX.のイベントに招かれたライターの高橋敏也氏も新型Core 2 Duoを購入するそうで「CPUも魅力だけど、ぼくはCPUクーラーにも注目しています。E8500とE8400のどちらにするかは迷いますね」と話した。
オオカミの着ぐるみを脱いだ天野氏は「たくさんの人に集まってもらってよかったです。本当はCore 2 Quadも一緒に出したかったけど、そちらは2~3月まで待ってください。いや、とにかく着ぐるみは疲れました」と満足気だ。
ただ、CPUの人気で先行するインテルだが、AMDとの競争を楽観視しているわけではない。「AMDさんも非常にコストパフォーマンスのいいデュアルコアCPUを出していますしね。2008年も互いに刺激しながら、自作PC市場を盛り上げていきたいです」(天野氏)とコメントした。
ツートップ秋葉原本店の店員さんは、人通りが少なくなったころに、今回のイベントを振り返る。「今回はCPUの入荷数が少なめでしたが、それ以上のお客さんに集まってもらえました。予想を超える盛り上がりでしたが、まあ、想定内。イベントの規模もちょうどいいくらいだったと思いますよ」とのことで、Vistaのとき以上の満足感を得たと話す。
なお、今回深夜販売に参加していないショップにも新型Core 2 Duoは入荷されており、日曜日以降にアキバを訪れても購入できる可能性は高い。ただし、E8400だけは週の始めに売り切れると予想するショップが多数を占めている。
関連記事
あと5時間……ひたすら寒さに耐える“E8400狙い”のユーザーたち
新型Core 2 Duoが1月20日0時に販売解禁となる。土曜日の昼過ぎからコアなユーザーがアキバに集まりはじめ、夕方6時の段階でTSUKUMO eX.の前にはすでに約80人の列。すっごく寒いです。45ナノ新型Core 2 Duo解禁直前――深夜販売に並ぶべきいくつかの理由
1月20日の0時から新型Core 2 Duoがいよいよ発売される。「じゃんけんに勝てば500GバイトのHDD」「88GTが7980円」「22インチワイド液晶が当たる」など、深夜販売に参加するショップは、赤字覚悟の出血大サービスを用意している。「ま、199ドルじゃないけどね」――Eee PCの予約開始でショップの反応は?
“199ドルPC”の名で知られる「Eee PC」の日本版がまもなく発売される。一方、いくつかのショップでは、1月20日に行われる新型Core 2 Duoの深夜販売に向けて、着々と準備が進められていた。(- 2008 International CES:Intel、45nmプロセスによる初のモバイルプロセッサ発表
Intelが45ナノメートル(nm)製造プロセスによる初のノートPC向けプロセッサを含む、16種類の新プロセッサを一挙に公開した。 「もう元旦も休めないっす」――アキバの正月シーズンは絶好調
正月休みを返上するショップが年々増えており、2008年のアキバは連日大にぎわいを見せている。さすがに新製品はほとんどないが“おいしい”商品を多数発見した。移転・閉店・再編――激動の“アキバ2007”を振り返る
PC-Successやワンネス、LAOX ザ・コンピュータ館など、なじみのショップが姿を消す一方で、ソフマップや石丸電気は生き残りをかけて大規模な再編を行った。電気街の激動の1年間を振り返る。Vista、というより、クアッドコア元年だった2007年
Windows Vistaの発売で幕を開けた2007年。1年間のPCパーツ事情を、OS、CPU、チップセット、グラフィックスカードの順に振り返る。「みっくみく」にされた今年最後のインテル秋葉原イベント
クリスマス直前の3連休にインテルが「Intel in Akiba 2007 Winter ~最新テクノロジーに触れるクリスマス!~」を開催。初音ミクの声を担当する声優・藤田咲さんがゲストに招かれた。AMDからのクリスマスプレゼント──「Phenom 9600 Black Edition」で遊ぶ
恥ずかしながら、これが“初Phenom”なんですよ。え、あなたさんも、おたくさんも、そちらさんもですか。なーんだ、みんな、そうなんだー。「超オススメ」の3-way SLIは「50万円の予算があるならねー」
3-way SLI対応マザーが登場し、話題を集めている。一方、Phenomに早くも価格改定の動きがあり、アキバショップの店員さんは複雑な表情を浮かべていた。「AMDさん、勘弁して……」 Phenom 9600登場も買い控えムード!?
先週に引き続いてPhenomの上位モデルが登場。ただし手を出すユーザーは少ない様子だ。その理由をAMDの“売り方”にあると指摘するいくつかのショップから、大きなため息が漏れた。3-way NVIDIA SLIを「nForce 780i SLI」と「nForce 680i SLI」で比べる
すでに、3-way NVIDIA SLIの性能データがいろいろと報道されているが、「3つのPCI Express x16」と「2つのPCI Express+PCI Express x4」の違いはどの程度なのか。「nForce 200」の影響とともに検証する。“中途半端な価格帯”でも「新しい88GTS」が売れる理由
新型コアを採用したNVIDIAの「GeForce 8800 GTS」搭載カードが各社から発売されている。売り切れ多発の好調な滑り出しだが、どんな人々が買っているのだろうか?こいつは意外と使えるかも──実売2万円台半ばに落ち着いてきた「Radeon HD 3850」を試す
GeForce 8800 GTという“とんでもない”GPUのおかげで、なんとなく地味な印象のRadeon HD 3800シリーズ。だが、“ボリュームゾーン”の価格帯でRadeon HD 3850が「イケテル」らしい。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.