レビュー

インテルの次世代最高級プラットフォーム「Skulltrail」で「8コア」の破壊力を知るイマドキのイタモノ(2/3 ページ)

“エンスーなゲームユーザー”のための次世代プラットフォームを構成するCPUとマザーボードのパフォーマンスがついに明らかになる。「8コアCPU」がたたき出す最高級の性能やいかに。

マルチスレッド発行アプリケーションで効果絶大

 それでは、「いつもの」イマイタレビューで使っているベンチマークテストで、Core 2 Extreme QX9775×2個+D5400XSのパフォーマンスをチェックしていこう。テスト用機材の構成は基本的にはいつもと変わらない。しかし、メモリモジュールのFB-DIMMがDD2-800/2Gバイト×2=4Gバイトという構成しか用意できなかったため、いつもの環境(2Gバイト)とそろっていない。導入しているOSは32ビットのWindows Vista Ultimateなので、実際に利用できるメモリは3Gバイト前後となるが、それでも通常より1Gバイトほどメモリ容量が多いことに留意していたきたい。

CPU Phenom 9600 Athlon 64 X2 Core2 Extreme QX9770 Core2 Duo/Core2 Extreme Core2 Extreme QX9775
チップセット AMD790FX nForce 590 SLI Intel X48 Intel X38 Intel 5400X
マザーボード MSI K9A2 Platinum FOXCONN C51XEM2AA Intel DX48BT2 ASUS P5E3 Intel D5400XS
メモリ DDR2-800 DDR2-800 DDR3-1600 DDR3-1333 DDR2-800
メモリモジュール PC2-6400(5-5-5) PC2-6400(5-5-5) PC3-1200(7-7-7) PC3-1066(7-7-7) PC2-6400(5-5-5)
容量 2Gバイト 4Gバイト
GPU NVIDIA GeForce 8800 GTX
グラフィックスメモリ 768Mバイト
グラフィックスドライバ ForceWare v163.69
標準解像度 1280×1024ドット/32ビットカラー
HDD HGST HDT725050VLA
フォーマット NTFS
OS Windows Vista Ultimate(32ビット版)

SYSmark2007 Preview:Rating
SYSmark2007 Preview:E-Learning
SYSmark2007 Preview:VideoCreation
SYSmark2007 Preview:Productivity
SYSmark2007 Preview:3D
TMPGenc 4.0 Xpress Ver.4.4.0.233(MPEG2 6312 8Mbps to WMV 3Mbps)フレームレート
TMPGenc 4.0 Xpress Ver.4.4.0.233(MPEG2 6312 8Mbps to MPEG2 4Mbps CBR)フレームレート
CineBench10:Single
CineBench10:Multi
3DMark06:SXGA/総合
3DMark06:UXGA/総合
3DMark06:SXGA/CPU
DOOM3(demo1)UltraQuality:XGA
DOOM3(demo1)UltraQuality:SXGA
DOOM3(demo1)UltraQuality:UXGA
Final Fantasy XI Official Benchmark 3 Version 1.0:Low
Final Fantasy XI Official Benchmark 3 Version 1.0:High
LOST PLANET EXTREME CONDITION <Cave>

 動作クロックの条件が同じ「3.2GHz/FSB1600MHz」のCore 2 Extreme QX9770とIntel X48、DDR3-1600(XMP1600)のシステムで測定した結果と比べると、SYSmark2007 Previewでは上回ったものの、ほかのテストはいずれもSkulltrailの結果は下回っている。3DMark06やDoom3などの3Dゲームで測定した結果に関しては、メモリ容量と性能の違いということになるだろう。

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 なお、TMPGenc 4.0 Xpress(特にWMVのエンコード結果)がふるわないのは、2つ載せているCPUのうち1つしか処理に利用されていないためだ。TMPEGencのバージョンに問題があるのかと考えて最新版を導入してみたが、パッチエンコードツールで処理するスレッド数を増やしても、なぜか片方のCPUしか処理に利用されなかった。その一方で、標準でマルチスレッド処理に対応しているCineBench10では、Multiテストでオクタコアの効果を見せつけている。2倍とまではいかないものの、Core 2 Extreme QX9770の結果を大きく引き離しており、アプリケーションがこうしたマルチスレッド処理に対応することで、オクタコアのシステムは絶大な効果を発揮することが分かる。

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