止まらない!NVIDIAラッシュ──今度は単体GPUのハイエンド「GeForce 9800 GTX」をぶん回せ:イマドキのイタモノ(2/2 ページ)
2008年になってAMDとNVIDIAは競うようにハイエンド新製品を投入している。年度の変わり目となる4月に、一連の真打となる(といいなあ)単体ハイエンドGPUがNVIDIAから登場した。
GeForce 9800 GTXの結果は、F.E.A.R.とEnemy Territory-QUAKE Wars DemoといったDirectX 9.0世代のゲームベンチマークテストを除くと、ほとんどのテストでGeForce 8800 GTXを超えている。メモリバスが狭いという不利な条件も、プロセスルールの微細化によって可能になった動作クロックの高速化がようやく上回るようになった。
同じG92世代のGeForce 8800 GTS 512Mのオーバークロックバージョンには限りなく迫られる局面が多々あるものの、GeForce 9800 GTXの優勢は変わらない。ただ、その差がわずかであることは、GeForce 8800 GTS 512Mユーザー、そしてGeForce 8800 GTXユーザーは記憶しておいていいだろう。なお、Radeon HD 3870のベンチマーク結果はGeForce 9800 GTXに遠く及ばなかった。
単体構成のGPUとしてGeForce 9800 GTXを見た場合、そのパフォーマンスは、ついにGeForce 8800 GTXを超えたと考えていい。これからハイエンドGPUの購入を検討しているなら、現時点において間違いのない選択になると思う。将来、マルチGPUを構築するとしたら3-way NVIDIA SLIの道も開かれている(挙動の安定という問題を抱えているが)。
参考記録までに「1スロットに差せるグラフィックスカード」というくくりで、デュアルGPU搭載カード「GeForce 9800 GX2」と「Radeon HD 3870X2」と比較したデータを以下に掲げる。それぞれゲーム側にマルチGPUへの対応が必要となるが、少なくとも今回用いたベンチマークテスト、ならびにゲームタイトルにおいては、GeForce 9800 GTXを上回る結果を見せている(とくにGeForce 9800 GX2)。
コスト的には、やや違うレンジとなるが、マザーボード側の事情で、単体構成のGPUだけ使ってパフォーマンスを伸ばしたいというユーザーであれば、この結果を参考に適切なGPU(グラフィックスカード)を選んでほしい。
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