Core 2 Extreme QX9770を3.8GHzで動かせっ──もっと過激になったデル「XPS 730」登場
デルは、XPSのデスクトップPC最上位シリーズとなる「XPS 730」を発表した。ハイブリッド冷却システム搭載モデルではクロックアップ設定にも対応する。
XPS 730シリーズは、ボディカラーが「アルミニウムシルバー」のモデルと「ステルスブルー」のモデルの2種類が用意される。アルミニウムシルバーモデルは空冷ユニットを搭載するが、ステルスブルーモデルでは水冷と空冷のハイブリッドシステムを採り入れた「H2C冷却システム」を採用する。H2Cシステムは、従来モデルのXPS 720 H2C Editionでも搭載されていたが、XPS 730のステルスブルーモデルでは、新たに開発された新ユニットに変更された。
システム構成はBTOでユーザーが選択できる。CPUでは、FSB1600MHz対応、2次キャシュを12Mバイト搭載するCore 2 Extreme QX9770も用意されるほか、H2C冷却システムを搭載するステルスブルーモデルでは定格3.2GHzのCore 2 Extreme QX9770を3.8GHzに設定したクロックアップにも対応する(ただし、実際に対応可能になるのは5月中の予定)。
マザーボードにはnForce 790i Ultra SLIが搭載され、メモリはDDR3を最大8Gバイトまで実装可能。HDDも最大で1Tバイトまで選択できる。BTOで用意されるグラフィックスカードには、Radeon HD 3870 X2とGeForce 8800 GTがあるほか、物理演算エンジンを搭載したPhysX PCIカードも選べる(ただし、出荷開始当初はRadeon HD 3870 X2はBTOで選択できない。こちらは後日用意される予定だ)。
ボディは従来のXPS 7xxシリーズと同じ、前傾姿勢のタワー型だが、フロントパネルのデザインは変更されて、先日登場した「XPS 630」の雰囲気を取り入れている。多数組み込まれた7色のLEDイルミネーションも健在だ。XPS 730では、外見のギミックとして新たに「クリアサイドパネル」が用意された。これは、オプションで用意されるサイドパネルで、「X」状に開けられたメッシュを通してボディの中に搭載されたパーツの姿を楽しめる。
デルは、空冷システムを搭載するアルミニウムシルバーと、H2C冷却システムを搭載するステルスブルーのそれぞれで、ベーシック構成と推奨構成を提示しているが、アルミニウムシルバーのベーシック構成はCore 2 Quad Q9300とGeForce 8800 GT、2Gバイトのメモリ、320GバイトのHDDで価格は21万円、Core 2 Extreme QX 9770とRadeon HD 3870 X2、8Gバイトのメモリと1TバイトのHDDを搭載する推奨構成価格は80万6300円になる見込み。ステルスブルーはほぼ同じ構成ながらベーシック構成で33万4950円、推奨構成価格で89万5500円となる予定だ。出荷は発表と同時に開始される。
ベーシック構成 | 推奨モデル構成 | |
---|---|---|
OS | Windows Vista Home Premium | Windows Vista Ultimate 64ビット版 |
CPU | Core 2 Quad Q9300 | Core 2 Extreme QX9770 |
メモリ | 2GB | 8GB |
HDD | 320GB | 1TB |
光学ドライブ | DVD/CD-RWコンボドライブ | Blu-rayドライブ |
GPU | GeForce 8800 GT | Radeon HD 3870 X2 |
ディスプレイ | なし | 3008WFP-HC |
キーボード/マウス | USB接続 | Bluetooth接続 |
クリアサイドパネル | なし | あり |
価格(アルミニウムシルバーモデル) | 21万円 | 80万6300円 |
価格(ステルスブルーモデル) | 33万4950円 | 89万5550円 |
関連キーワード
Dell | Core 2 Extreme | 冷却 | デザイン | デスクトップ | BTO | Core 2 Quad | Windows Vista | 64ビット | オーバークロック | 水冷
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