「45」CPUと「45」チップセットで2008年を乗り切れ!──「Intel 4」ローンチイベント:COMPUTEX TAIPEI 2008(1/2 ページ)
インテルは6月4日に、新世代のデスクトップPC向けチップセット「Intel 4」シリーズを発表、COMPUTEX TAIPEI 2008でローンチイベントを行った。
スタートは好調です、とアピールするインテル
インテル上級副社長 兼 アジアパシフィックジェネラルマネージャーのナビン・シェノイ氏は、1年前のCOMPUTEX TAIPEI 2007でも、新しいチップセット「Intel 3」シリーズが発表されたことを取り上げ、Intel 3シリーズが発表されたときには、70以上のベンダーから206モデルの製品がリリースされてビジネスは成功を収めたが、Intel 4シリーズは発表と同時に340モデルにのぼる製品が登場することになっていることを示して、好調なスタートを切ったことをアピールした。
続いて、インテル上級副社長 兼 モビリティグループジェネラルマネージャー、チップセット&グラフィックス担当のエリック・メンサー氏が、Intel 4シリーズの特徴を紹介した。
まずメンサー氏は、すでに登場しているIntel X48 Expressを紹介、FSB1600MHzの対応、インテルの独自アクセラレーション技術「XMP」で1600MHz駆動を可能にするDDR3のサポート、2基用意されるPCI Express x16 2.0、そして、オーバークロック設定機能「Intel Extreme Tuning」の実装と、「もうそれは知っているよー」と聴衆がいいそうな“既知”のスペックがスライドに並ぶ。
しかし、次にIntel P45 Expressの特徴が紹介されると、メンサー氏がなぜIntel X48 Expressを先に取り上げたの理由が分かった。メンサー氏が示すIntel P45 Expressの特徴には、「45ナノメートルプロセスCPUへの最適化」、「PCI Express 2.0のサポート」、「ネイティブのPCI Express x8スロットを2基実装 」、「Intel XMP Ready」、「Intel Extreme Tuning」と、Intel X48 Expressに準ずるスペックが並んでいたからだ。
メンサー氏は、Intel 3シリーズが登場から1年を経て、ハイエンドクラスのスペックがメインストリームのラインアップでも搭載可能になったとアピールし、Intel P45 Expressを組み込んだシステムでIntel Extreme Tuningを使い、FSBを1333MHzから1600MHzにクロックアップするデモを行った。
VC-1とH.264のハードウェアデコードに対応するIntel G45 Express
続いてメンサー氏は、グラフィックスコアを統合したIntel G45 Expressを紹介した。そこで訴求されたのはHD映像を処理するパフォーマンスの高さだ。メンサー氏は、Intel G45 Expressと45ナノプロセスCPUを組み合わせ、さらに「Intel HD Boost」技術を用いることで、HDビデオのエンコード処理が従来の70%ほど速くなるほか、Intel G45 Expressに統合されるビデオプロセッサがH.264/AVC、VC-1、MPEG-2のデコード処理でハードウェアエンジンを利用できること、そして、画像出力のインタフェースとしてHDCPに対応するHDMIのほかに、これから普及が期待されるDisplayPortをサポートすることなどを説明した。
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