「熱い、ヤバい、うるさくない!」アキバを席巻するGeForce GTX 280カード:古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)
正真正銘の“最強GPU”として評判の「GeForce GTX 280」搭載グラフィックスカードがアキバでヒットを飛ばしている。期待の低価格GPU「RADEON 4850」も出回り始めた。
「1チップでドカンと速い、久々の大物」――GeForce GTX 280カード登場に賞賛の声
NVIDIAの最新ハイエンドGPU「GeForce GTX 280」を搭載したグラフィックスカードが、6月18日から一斉に発売された。MSIとInnoVISIONからはオーバークロックモデルがリリースされている。価格は7万5000円前後から9万円弱。入荷が少数だったことから、すでに在庫切れのショップも多い。
GeForce GTX 280は6月17日に発表されたばかりのハイエンドGPUで、GeForce 9800 GTXから大幅な性能向上を果たしている。リファレンスデザインでのコアクロックは602MHzで、1GバイトのDDR3メモリは1.107GHzで動作する。デュアルDVI出力に対応しており、PCI Express 2.0をサポートしている。今回入荷した製品は、オーバークロックモデルを含め、リファレンスクーラーを搭載しており、スロット2段分のスペースを占有する。また、カードの長さは127ミリと長めだ。
ほとんどが8万円台という高価なカードだが、各ショップの売れ行きは上々だった。ツートップ秋葉原本店は「1チップでの最強カードはGeForce 8800 GTX以来です。つまり1年半ぶり。9800シリーズをスキップしていたハイエンドゲーマー層に熱烈に支持されていますね」と語る。
また、フェイス パーツ館も「ドカンと速い久々の最強カード。待っていた人が多いようで、初回入荷分は初日に完売しました。しばらくは好調に売れると思います」と話すなど、各店舗の評価も高い。
試用品を実際に試したT-ZONE.PC DIY SHOPの店員さんは「爆速だけど静か。標準でも3DMark06で9000は下らないハイスペックでしたね。少しオーバークロックするだけで1万超えですよ。ただ、試用したのが涼しい日でよかった。BIOSを起動した時点でカードが結構熱くなっていましたから、空調に気をつけたほうがいいかも」という。
ただ、ハイエンドパーツは登場時にヒットしても、あとは“高根の花”扱いになることが多い。ある店員さんは「来週以降、ASUSTeKやELSA、ギガバイトなどのカードが登場して、ヒットがもうひと波来ると思います。ただ、その後は落ち着くでしょう。GeForce 9800 GTXほどの性能が必要なゲームやアプリケーションはほとんどないですからね」と冷静に見通しを語っていた。
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