エプソンダイレクトの最強デスクトップ「Endeavor Pro4500」を試す:圧倒的ではないか(2/2 ページ)
老舗BTOメーカーであるエプソンダイレクトのフラッグシップ機「Endeavor Pro4500」は、最新クアッドコアの性能をフルに引き出す最高峰のデスクトップPCだ。
XMP対応でさらに高いパフォーマンスを実現
それではパフォーマンスを見ていこう。試用機は、Core 2 Extreme QX9770、XMP1600対応2Gバイトメモリ、nVIDIA GeForce 9800GTX、1TバイトHDD(250Gバイト×4)のRAID 0構成だ。グラフィックスは、チップ供給の都合上、今回選択できたのがハイエンドの次という位置付けになっているが、それでもかなり高パフォーマンスな構成だ。なお、今回はXMP機能をオンとオフにした状態の両方でベンチマークを実行している。
Windows エクスペリエンス インデックスの結果は、もう何も言うことはない。すべてのスコアが満点を示す5.9だ。PCの総合パフォーマンスを計測するPCMark05のPCMarksも、11281と余裕で1万を超えている。XMPをオフ(メモリはDDR3-1333動作)にした状態と比較しても着実にスコアはあがっており、メモリ以外にもGraphicsやHDDのスコアもはっきりと向上している。体感できるようなスコア差ではないが、ハイエンドスペックのPCにおいては、無視できない差でもある。
3DMark06の3DMarksは、14311とこちらも高いスコアを記録した。XMPをオフにした場合との差もやはり生じている。グラフィックスカードの処理能力の差が強く反映されるため、PCMark05ほどスコア差は出ていないものの、CPU Scoreでは約4%と無視できない開きがある。まさに満を持してDDR3の採用を決めたことがよく分かる結果だ。
圧倒的な性能を支える“基本のよさ”が魅力
本機はPro4300に比べてCPUの選択肢がハイスペック寄りに絞り込まれている。もっとも、これはPro4300が当面併売となることと、高性能なCPUでなければDDR3メモリが生きてこないという事実を考慮したものだろう。つまり(現時点では)、Pro4500はPro4300のプレミアムモデルである、と考えるほうが自然かもしれない。
Pro4500は、最新のCore 2 ExtremeやXMP1600対応メモリが選択できる点が目を引くが、それよりもこれらの最新パーツをあっさりと許容できてしまう基本的な作りのよさこそがやはり大きな魅力なのだ。12センチファンを備えた巨大なCPUクーラーが、何事もなく旧モデルと同じケースに収まっているのは圧巻だし、事実、冷却能力にもまったく問題はない。サポート体制も含めて、ハイエンドマシンを購入しても何の不安もなく使うことができるのは、老舗BTOメーカーであるエプソンダイレクトならではと言えるだろう。
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