実力派の省スペースデスクトップPC「Endeavor MR3500」を試す:スリムなのにすごいんです(2/2 ページ)
エプソンダイレクトの「Endeavor MR3500」は、クアッドコアCPUを搭載したパフォーマンス構成から、5万円台で購入できるロープライス構成まで、搭載パーツを柔軟に選択できる省スペース型デスクトップPCだ。
クアッドコアCPUとGMA X4500 HDのセットが高性能を発揮
ベンチマークテストは、Windows Vistaが搭載する「Windows エクスペリエンス インデックス」、Futuremarkが提供する定番ベンチマークソフト「PCMark05」と「3DMark06」、根強い人気を誇る3DオンラインRPGの動作状況をチェックできる「Final Fantasy オフィシャルベンチマークソフト3」の4タイトルで計測した。
なお、今回の評価機は、CPUにCore 2 Quad Q9550、グラフィックス機能にIntel G45 Expressチップセット内蔵のGMA X4500HDを採用、2Gバイトのメモリと500GバイトのHDDを搭載した性能重視の構成で、OSにはWindows Vista Home Premiumを採用している。
まずWindows エクスペリエンス インデックスの結果だが、基本スコアはゲーム用グラフィックステストのスコアである4.2となった。これはチップセット内蔵グラフィックス機能を採用したPCとしては優秀といえるスコアで、画質や解像度に高望みをしなければ、このままでもゲームをプレイすることはできそうだ。さらに、CPU、メモリ、プライマリHDDの各テストでは最高得点となる5.9をマークしており、Windows Vista環境での本機のパフォーマンスは非常に優秀であると断言できる。
PCMark05の7514という成績も、メインマシンとして極めて快適に使えることを示す値だ。特にCPUスコアは9059と非常に優秀で、ビデオファイルのエンコーディングといった、CPU性能が大きなウェイトを占める作業も快適にこなせるはずだ。CPU以外ではMemoryテストが6180、HDDテストが6674と、こちらも良好な成績を残している。Graphicテストの3587というスコアも、統合チップセットを採用したPCとしては満足できる結果だ。
一方、3DMark06の結果は、1024×768ドット表示で1440、1280×1024ドット表示で1162と、最新3Dゲームを快適に楽しむにはグラフィックス性能の不足が目立つ。本機をゲーミングPCとしても活用したいなら、グラフィックス機能にGeForce 8500 GTを選択するのがベターな答えだろう。
※記事初出時、グラフィックスカードのBTOオプションの記述に誤りがありました。現在、GeForce 8500 GTを選択することはできません。おわびして訂正いたします。
Final Fantasy オフィシャルベンチマークソフト3の結果は、低解像度モードであれば快適な動作が期待できる4225、高解像度モードでも低解像度モードと大差のない動作が見込める2823という結果だが、テスト中の画面を見る限り、多数のキャラクターが登場するシーンではコマ落ちが目立っており、快適なプレイ環境というにはやや苦しそうだ。
個人用メインPCとしても満足できる1台
本機の価格は、ハイパフォーマンスな評価機の構成でも15万5400円と、クアッドコアCPU搭載機としては十分な割安感を得られる価格と言える。また、評価機の構成からCPUをCore 2 Duo E8400(3GHz)に変更するだけで価格を12万1800円まで下げられるため、評価機ほど強力なCPU性能を必要としないならこちらの構成もおすすめだ。パフォーマンスに優れたPCは欲しいけれど、タワー型PCを置くにはスペースが足りない、という人は、是非Endeavor MR3500の導入を検討してほしい。ノートPCの性能に物足りなさを感じるという人にとっても、省スペースかつ高性能な本機は、乗り換え対象として注目の1台と言えそうだ。
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