4Gバイトメモリに64ビットOSを搭載した主力AVノート――「VAIO type F」:2009年PC春モデル
ソニーの主力ノートPC「VAIO type F」が「VAIOリモコンブラウザー」を搭載して、テレビの大画面でWebブラウジングを楽しめるようになった。
基本スペックを底上げした春モデル
アスペクト比16:9の16.4型ワイド液晶を搭載した「VAIO type F」シリーズは、これまで3モデルが店頭向けとして存在したが、2009年春モデルでは、最下位機種の「VGN-FW30B」がなくなり、上位機種の「VGN-FW72JGB」とその下位機種となる「VGN- FW52JB」の2モデルでラインアップを構成する。実売価格はVGN-FW72JGBが約22万円、VGN-FW52JBが約20万円と従来モデルから1万円程度安くなる見込みだ。
2009年春モデルではメモリ容量が標準で4Gバイトと増え、それに伴なって導入されるOSがWindows Vista Home Premium(SP1)の64ビット版に変更された。また、基本スペックも強化され、搭載するCPUが従来のCore 2 Duo P8400(2.26GHz)からCore 2 Duo P8600(2.40GHz)と変更されている。HDDの容量も、上位機種のVGN-FW72JGBで400Gバイト、下位機種のVGN-FW52JBで320Gバイトとそれぞれ増えた。
上位機種のVGN-FW72JGBでは、「VAIOリモコンブラウザー」を搭載した。これは、HDMIで大画面テレビに接続している状態で、テレビの画面にWebページを表示しながらWebブラウジングがリモコンでできるようになる機能だ。
そのほかの基本スペックは2008年秋冬モデルをほぼ踏襲している。GPUにはMobility Radeon HD 3470を搭載し、IEEE802.11a/b/g/n(ドラフト2.0準拠)対応の無線LAN機能とBluetooth 2.0+EDRを標準装備する。なお、上位機種のVGN-FW72JGBが地デジチューナーを搭載し、下位機種のVGN-FW52JBが搭載しないという違いも2008年秋冬モデルと同様だ。
VAIOオーナーメードモデルでは、店頭モデルで用意されていない動作クロック2.93GHzのCore 2 Duo T9800やMobility Radeon HD 3650(グラフィックスメモリは512Mバイト)が選択できるほか、メモリ容量でも8Gバイト まで搭載できるようになるなど、さらにハイスペックな構成が実現する。上位構成となるVGN-FW92系列では、1920×1080ドット表示に対応したフルHD液晶や500GB容量のHDD(4200rpm)も選択肢として用意される。
VAIOノートPC店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
VAIO type F | VGN-FW72JGB | 2スピンドル | 64ビットOS採用 | Core 2 Duo P8600(2.4GHz) | 4096MB(DDR2) | 400GB | 64ビット版Home Premium(SP1) | 22万円前後 |
VGN-FW52JB | 2スピンドル | 64ビットOS採用 | Core 2 Duo P8600(2.4GHz) | 4096MB(DDR2) | 320GB | 64ビット版Home Premium(SP1) | 20万円前後 | |
VAIOノートPC店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
VAIO type F | VGN-FW72JGB | 16.4型ワイド | 1600×900 | Intel PM45 | BD-R/RE対応Blu-ray Disc | Mobility Radeon HD 3470 | 地デジ×2 | 約3.2キロ |
VGN-FW52JB | 16.4型ワイド | 1600×900 | Intel PM45 | BD-R/RE対応Blu-ray Disc | Mobility Radeon HD 3470 | - | 約3.1キロ |
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