レビュー

“わざわざそこで仕事すんなよ”と言われても──「クルマDEチャージャー+クルマDESK」なんだか“ちっこい”ヤツを試してみよう(1/2 ページ)

一見キワモノ、使ってみると意外にどうよ。サンコーの「クルマDEチャージャー」は、クルマでノートPCを快適に使えるようにする可変電圧アダプタだ。便利そうな“PC台”「クルマDESK」とともに試した。

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電圧切り替え+着脱プラグ式の車載DCアダプタ

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 クルマには、座り心地のよいシートと電源があり、エアコンがあり、物置き(トランク)があり、オーディオ機器があり、(設置機器によっては)テレビもある。ある意味、プライベートな部屋の1つだ(以上、コピペ)。

 以前の「クルマでPC」計画は、もろもろの電源をシガーライターソケットのDC 12ボルトをAC 100ボルトに変換するDC-ACインバータを用いて実施した。正直言うともうこれでいいのだが、よく考えると「クルマ→DC→AC→DC→PC」と心地よくむだと思える変換を行っている。そしてもっと“ちっこい”のがあるようだ。それがサンコーの「クルマDEチャージャー」だ。

 クルマDEチャージャーは、車載DCアダプタ機器として“クルマでノートPCを使うため”に開発されたという。タクシーなどでよく見かける無線機のスピーカーマイク風デザインのボディに、7種類の電圧を切り替えるスイッチが備わり、ノートPCやNetbookでよく使われる15ボルト、16ボルト、18ボルト、19ボルト、20ボルト(以上、4アンペア出力)、22ボルト、24ボルト(以上、3.3アンペア出力)の電圧に切り替えられる。

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車載DCアダプタ「クルマDEチャージャー」。電圧切り替えスイッチと8種類の着脱式プラグが付属する。価格は2980円(クルマDESKとクルマDEチャージャーをセットにした「お買得セット」は9980円)
付属するプラグ(実測値)
1 外径約4ミリ、内径約1.5ミリ
2 外径約4.75ミリ、内径約2ミリ
3 外径約5ミリ、内径約2ミリ
4 外径約5.5ミリ、内径約3ミリ(中央1ミリ径ピン)
5 外径約5.5ミリ、内径約2ミリ
6 外径約6ミリ、内径約3ミリ
7 外径約6ミリ、内径約3.5ミリ
8 外径約8ミリ、内径約4ミリ(中央1ミリ径ピン)

 そして、8種類の着脱式プラグ機構により、接続するPCに合わせてプラグと電圧を切り替えて使える。この機能が働く状況に陥る間違いを起こすのは大変怖いが「過電圧とショート防止回路」も内蔵する。

 利用は簡単だ。使用するノートPCのACアダプタの出力電圧と電流の仕様、プラグの形状をチェックし、本体の電圧スイッチと着脱プラグを適切にセットするだけとなる。メインで使うPCはたいていは1台だけということで、いろいろ切り替えて使うシーンは多分……それほど多くはないわけだが、1つ買っておけば「ほとんどのノートPCでご利用いただけます」(サンコーレアモノショップの説明から)ということになる。

 ただ、特殊形状のプラグを採用するPCでは使えない。例えば、レノボ・ジャパン「ThinkPad X60」の標準ACアダプタは(20ボルト/3.25アンペア出力ではあるものの)プラグの形状が合わず、同じく磁力で保持する特殊仕様の「MacBook Pro」や「MacBook Air」のDC端子(MagSafe)も使えない。やはり、ノートPC以外にケータイ、携帯音楽プレーヤー、携帯ゲーム機の充電、ワイヤレスWAN対応無線LANルータなど、よくあるAC100ボルトの家庭用機器をそのまま使用できる分、DC-ACインバータの方が万能といえるかもしれない。

使用するPCに合わせて、8種類ある着脱式プラグを付け替えて使用する。富士通「FMV-BIBLO LOOX R」、日本HP「HP Mini 110」、日本エイサー「(初代)Aspire one」で使用すると、このような感じだ。ACアダプタの出力電圧とプラグが合わず、使用できないPCもある(写真はThinkPad X60)
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