レビュー

第2回 “都区内パス”で調べる、「VAIO X」軽量バッテリーの駆動時間VAIO 2009年冬モデルロードテスト(1/2 ページ)

厚さ13.9ミリ、最軽量構成で重量約655グラムの「VAIO X」は、とにかくモバイル環境で使うべく誕生したPCだ。まずは、最軽量構成となるSバッテリーを装着し、“山手線換算”でどのくらいバッテリーが持つかを試した。

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徹底して“薄さ・軽さ・長時間駆動”を重視した「VAIO X」

ソニー「VAIO X」

 ソニーの「VAIO X」は、性能こそ控えめだが薄さ・軽さ・長時間駆動を徹底して重視したモバイルノートPCだ。1366×768ドット表示に対応する11.1型ワイドの液晶ディスプレイと厚さ13.9ミリ、最軽量構成で約655グラムの極薄軽量ボディを採用し、2009年秋冬モデルのVAIOノートPCで最も注目度の高いシリーズの1つとなっている。

 ところでVAIO Xシリーズは、店頭販売モデルに付属する標準の「Lバッテリー」以外に、VAIOオーナーメードモデルで選択できる軽量「Sバッテリー」、さらに大容量「Xバッテリー」(オプションで購入可能)と、計3種類のバッテリーを用意する。それぞれVAIOオーナーメードモデルにおけるバッテリー駆動時間は、装着時重量が約745~780グラムとなる「Lバッテリー」で約8.5~10時間、同じく重量が約655グラム~690グラムになる「Sバッテリー」で約4~5時間、約1045~1080グラムになる「Xバッテリー」で約17.5~20.5時間となる。バッテリーの実駆動時間については、レビュー(VAIO史上、最薄最軽量モバイルノート「VAIO X」を徹底検証する)を参照願うとして、今回はやや“遠回り”に使い勝手を検証していく。

今回の旅は、山手線の終点であるというJR田端駅から始めた

 VAIO Xを持って外出した目の前に、JR山手線が走っている。

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 いわゆる運転系統としての山手線は、東京の都心、副都心をおよそ60分(昼間時)でぐるりと1周する環状線。繁華街はもちろん、ターミナル駅やビジネス街が複数あり、基地局密度の高い都心部を縫うように走る山手線でPCを利用するビジネスユーザーも多いが、3GやモバイルWiMAXによるPCデータ通信も併用するとなると、基地局を切り替える“ハンドオーバー”をかなり頻繁に行うことが予想される。これはバッテリー駆動時間にも多少の影響を及ぼすことだろう。

 なぜか手元に「都区内パス」もある。この都区内パスは東京23区内のJR普通列車(快速含む)の普通車自由席“1日乗り降り自由”となる、東京観光に向く切符だ。価格は大人730円で、都内JR東日本主要駅のみどりの窓口、一部近隣の地下鉄駅などで通年販売している(ちなみにこの区間のJR初乗り運賃は130円)。ふと、ぶらりナントカの旅とかナントカ散歩、ブラナントカ、モヤモヤナントカ2、空からナントカを見てみよう……みたいなことをやる気分になってみようと、VAIO Xをお供に引き連れ、田端駅から山手線内回りに池袋、新宿、渋谷、品川、新橋、東京、上野を経由して田端駅に戻る、山手線1周の旅へ出かけてみた。

Sony Style(ソニースタイル)

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