レビュー

いち早く登場した新世代Netbook「Wind U135」をいち早くチェックする(1/3 ページ)

グラフィックスコアを統合したAtom N450を搭載した新世代のNetbookが2010年早々に登場。その最も早く登場した中の1台で新年早々遊んでみた。

新世代Atomとチクレットキーボードでイメージ一新

新世代Atomプラットフォームを採用した「Wind U135」

 MSIは1月4日に、同社Netbookラインアップ「Wind Netbook U」シリーズの最新モデルとなる「Wind U135」「Wind U130」を発表した。2009年12月21日にインテルがリリースした新世代Atom「Atom N450」と、それに対応する「Intel NM10 Express」チップセットを搭載した、新世代プラットフォーム(開発コート名“Pine Trail-M”)を採用したNetbookだ。

 なお、U135とU130の違いは、液晶パネルがU135でグレアタイプ、U130でノングレアタイプをそれぞれ採用し、HDDの容量がU135で250Gバイト、U130で160Gバイトであるほかは共通する。また、カラーバリエーションで、U135はブルー、レッド、シルバー、ブラックが用意されるが、U130はホワイトとブラックの2色のみとなる。実売予想価格はU135で4万2800円前後、U130で3万6800円前後とみられている。

 なお、Intel N450とIntel NM10 Expressの概要はインテル、“グラフィックスコア統合”Atom N450を発表を参照のこと。また、詳細なスペックと従来のAtom N270とIntel GSE945 Expressチップセットの構成と比較したパフォーマンスの考察は、新旧Netbookをテストして次世代Atomの可能性を考えるを参照していただきたい。

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U135では4パターンのカラーバリエーションが用意される。そのうちのブルーモデルとブラックモデルを並べた。それぞれ、ストライプのパターンで深みのある質感を持たせている

 U135とU130のボディは、従来モデルのWind Netbook U100シリーズをベースにしている。そのため、U135の本体サイズは、260(幅)×180(奥行き)×19~31.5(厚さ)ミリ、重さ1.15キロ(ただし、3セルバッテリー搭載時)とまったく同じだ。ボディのラインは従来モデルと同様だが、ボディパネルが光沢のあるカラーリングを採用したことと、液晶ディスプレイがU135で光沢パネルに変更されたことなど(U130はノングレアパネルを採用する)、外観の印象はずいぶんと変わった。

 ただ、それ以上に見た目の印象を変えたのが、チクレットタイプ(または、アイソレーション)キーボードだ。最近、小型ノートPCでの採用が急速に進んでいるボタンのようなキーボードだが、隣接するキートップを離して配置できるので、実際のキーピッチより打ちやすいなど、その使い勝手は意外とよろしい。

 今回、評価に用いたU135はASCII配列の英字キーボードだったため、日本市場向けモデルとは、キーの数や配置などが異なるので参考程度になるが、キーピッチは通常サイズのキーが実測で約17.5ミリと、従来モデルと同じだが、キーボート間の距離は約4ミリと、このサイズのノートPCで採用されたチクレットタイプキーボードでは比較的余裕がある。そのため、Wind Netbook U115と比べても打ちやすい。打鍵した指の力もしっかりと支えて、キーボードトップがたわむ現象も確認されなかった。

液晶ディスプレイは10型ワイドの光沢パネルで解像度は1024×600ドットと従来モデルから変わらない(写真=左)。キーボードはチクレットタイプを採用して打ちやすくなった(写真=中央)。タッチパッドの面積は従来比20%ほど増やされた(写真=右)
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