ニュース

「ライバル不在で共倒れなんてケースも……」 自発的なAMD応援フェアの心境古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

先週末も「Sandy Bridge-E」関連パーツの新製品がたくさん登場した。インテル陣営が勢いに乗る一方で、AMD FXシリーズを投入したAMD陣営は、電気街の現場から“自発的”に応援されている。

※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

「CPUは色々な意味でバランスが悪くなっています」――自作市場の好材料とマイナス材料

パソコンショップ・アークのメモリ棚。2000円台の8Gバイトセットが複数並んでいた

 HDDの高騰と品薄傾向が続くなか、DDR3メモリの低価格化が再び目立つようになっており、3000円を切るDDR3-1333 4Gバイト×2枚セットが各ショップで人気を集めていた。また、ソフマップ秋葉原本館など、限定特価でDDR3-1600の8Gバイトセットを2000円切りで売り出す店舗もみられるなど、にかわに注目度を高めている。

 この変動について、ある仕入担当の店員氏は「円高などの影響もあるでしょうけど、HDDの代わりの目玉特価に使いたいという各店舗の思惑も大きい気がします。HDDだけでなく、今年は年末にかけて目玉パーツの動向が不安視されているので、プラス材料になり得るものは何でも利用したいんですよ」と話していた。

 年末に向けての目玉としては、今月登場したSandy Bridge-EとAMD FX-8000シリーズといった、各社のハイエンド級CPUが挙げられる。先週もSandy Bridge-E対応のX79マザーの新モデルがギガバイトから登場した。XL-ATXサイズの基板に4基のPCI Express x16スロットを備える「GA-X79-UD7」と、8基のDDR3メモリスロットを備えるE-ATXサイズの「GA-X79-UD5」で、実売価格は順に4万円前後と3万円前後。

advertisement

 クレバリー1号店は「ともにATXを超えるサイズなので搭載するケースを選びますが、チップの選定から総合的なオーバークロック機能など、出色のこだわりを感じますね。どちらも細部まで比較して買うという人に選ばれるマザーだと思います」と評価していた。

 ただし、各ショップで売れ行きは「悪くもないが、良くもない」といった状況らしい。PC DIY SHOP FreeTは「やはり、Core i7-3930Kがある程度安定して供給されないと話にならないという部分はあります。年末までに潤沢になってくれればいいんですけど」と語る。X79マザー対応のCPUは、現行で8万円前後の「Core i7-3960X Extreme Edition」と5万円前後の「Core i7-3930K」の2種類しかなく、コストパフォーマンスに優れたCore i7-3930Kの入荷を待つユーザーが多いというわけだ。

ギガバイトのX79マザー(写真=左)。ギガバイト「GA-X79-UD7」(写真=中央)。ギガバイト「GA-X79-UD5」(写真=右)

 一方のAMDは、ハイエンドの8コアCPU「FX-8150(空冷版)」が2万5000円前後と比較的安価で人気を集めているが、こちらも売り切れが多発している。ただし、「潜在需要がインテルとまったく違うので、FX-8150が潤沢化したら、すぐに需要が満たされて動きが止まると思います。正直、現在のAMDはインテルのライバルとは呼べないくらい、シェアが落ち込んでいます。どんな市場でも、1社独占より2社以上がしのぎを削っているほうが盛り上がるじゃないですか。このままだとライバル不在でインテルも、ひいては自作市場全体が傾くなんてこともあり得ますから、本当頑張ってほしいんですけど……」(長年のAMDユーザーでもある某店員氏)と、より根の深い声を聞く。

 こうした背景もあり、TSUKUMO eX.は11月初旬から自発的に「がんばれ!! AMDフェア」を実施しており、AMD製CPUを購入した人に先着で非売品のAMDグッズをプレゼントしている。が、半月経っても、グッズの目玉のダイチャームがたっぷり残っているなど、売れ行きは今ひとつのようだ。

 同店は「FXシリーズも処理の種類によってはかなり良い成績を残しますし、コストパフォーマンスの高さは目を見張るものがあります。それが世間に浸透していないのが残念なんですよね。イベントでも何でも、『こうやって使えば、すごく速い!』みたいな提案が広がる機会があればうれしいのですが」と複雑な心境を覗かせた。

TSUKUMO eX.の4階で実施中の「がんばれ!! AMDフェア」。ダイチャームなどの非売品がオマケでもらえる
       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 新型「Mac mini」「Mac Studio」徹底レビュー! ローカルAIはついに“実用域”へ エージェントAIに事務仕事を任せて分かった驚異の進化
  2. あの名コンビの声が“公認AI”で6カ国語に! 麻布台ヒルズ「まんが日本昔ばなし展」で体験するAI音声の最前線
  3. 3万円台で充電ケースにディスプレイとAIレコーダー機能を内蔵! Anker「Soundcore Liberty 5 Pro Max」の気になる実力と使い勝手を試す
  4. デスクをすっきり整理できる「Anker 675 USB-C ドッキングステーション」がセールで25%オフの2万4690円に
  5. 液晶ポリマー採用のSudokoo製ファンやSANDISK新SSD「Optimus」がアキバに上陸! ゲーミングデバイス「AIM1」など新顔多数の秋連休アキバ
  6. 25万以上が訪れるも異例の幕切れとなったTGS2026 MSIのゴッホコラボPCから手軽な配信アプリまで、会場で見つけた注目製品をレポート
  7. 15型PCや書類をスマートに収納する「ザ・ノース・フェイス Shuttle デイパック」がセールで20%オフの2万4649円に
  8. PCのストレージ不足解消と高速化に役立つ「キオクシア 2TB 内蔵SSD SSD-CK2.0N4B/R」がセールで10%オフの5万8480円に
  9. PC回りの音質を手軽に向上させる「Creative Pebble V3」が20%オフの4384円に
  10. フルHD/300Hz駆動で3万円台!? 「GigaCrysta」新モデル&驚きのコンセプト機が並んだアイオーブースを一挙紹介