薄くなった(Let'snote比)という「SX1」を持って触って走らせた:姿が変わってもLet'snoteは変わらない(2/4 ページ)
新モデルが登場するたび「なんか、ずんぐり」といわれてしまうLet'snoteシリーズ。しかし、そんな批判もここまでだっ! 薄くフラットなLet'snoteの実力を見よ!
薄くフラットなボディでも性能と堅牢性を両立する
薄くてフラットなボディという表現には、“従来のLet'snoteと比べて”という注釈をつけなければならないが、それでも、これまでのLet'snoteシリーズで主流だったくさび型のずんぐりとした印象と比べたら、Let'snote SX1は、明らかに薄く、そして、背面と正面でボディの厚さが極端に変わらない、フラットな形状になった。特に天板の“ボンネット”で凸部の高さが、従来モデルから大幅に低くなったことが外観の印象を大きく変えている。
天板のボンネットは、パナソニックがLet'snoteシリーズの重要な要素として訴求する「堅牢性」を実現するために設けられた構造の1つで、工場出荷時における100キロf振動試験や76センチ落下試験に耐えるボディの実現に貢献していた。
薄くフラットになったLet'snote SX1のボディでも従来と同じの強度を確保できるのか不安に思うところだが、パナソニックの説明では、ボンネット構造の凸部では、立ち上がりの角に沿ってパネルの厚さを増して補強し、また、キーボードとパームレストのパネルでは、従来、光学ドライブを内蔵していた部分を別パーツにすることで、構造が複雑でこれまで使えなかった金属パネルに変更するなどで、Let'snote Sシリーズ相当の堅牢性を確保できたと説明する。
本体に内蔵するクーラーユニットも、ボディを薄くするためにLet'snote Sシリーズから変更した。そのアイデアは、Let'snote B10シリーズでTDP 45ワットクラスのCPUを搭載するために導入したものと基本的には同じで、まず、従来使っていた35ミリ径14ミリ厚のクーラーユニットのファンを、48ミリ径10ミリ厚と大きく薄いものに交換し、さらに、ファンの羽根形状も変更することで風量を7%アップさせた。さらに、クーラーユニットのヒートシンクも、従来のアルミパネルから厚みのあるアルミダイキャストに変え、その表面にフィンの作用を果たす突起を多数設けることで放熱効率を高めている。
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