ニュース

シングル最速グラフィックスカードやTDP 9ワットのCPUつきマザーが登場古田雄介のアキバPickUp!(2/4 ページ)

6Gバイトメモリを搭載したRadeon HD 7970カードや、AMD C-60を搭載するmini-ITXマザーなど、各用途で最高クラスの性能を持つ新製品が複数登場。何に使うかはアイデア次第。

※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

「体感レベルで違いが味わえるかも」――「Z77 OC FORMULA」のOCデモに注目

ドスパラ パーツ館に展示されているZ77 OC Formulaデモ機

 ショップ発の新たな取り組みも見逃せない。ドスパラ パーツ館では、先々週に登場したASRockのZ77マザー「Z77 OC Formula」を組み込んだマシンを用意し、Core i7-3770のオーバークロックデモを実施中だ。

 Z77 OC Formulaはオーバークロックに特化した仕様のマザーボードで、OC耐性を強化して詳細なチューニングを可能にしている。さらに、クロック倍率可変である「K」シリーズ以外のCPUでもオーバークロックできるといった独自の強みも持つ。今回のデモ機にはCore i7-3770を組み込んでおり、“Kなし”のIvy Bridgeでオーバークロックを実施している。

 クロックの引き上げ幅の限界にはCPUの個体差が関係するものの、同店のデモ機では定格から800MHz高い4.2GHzで安定動作していた。CINEBENCHによるベンチマークでも、同店が実施したOpteron 2435マシンのスコアを上回る結果を叩きだしている。

advertisement

 同店スタッフは「Z77 OC Formulaは、Turbo Boost状態を固定させることでオーバークロックを実施するようです。Core i7-3770はターボブーストで最大3.9GHzになりますが、今回はそれよりもさらに高いところで回せています。おそらく、オーバークロック耐性が高めのKシリーズなら、さらに高いクロックアップが可能じゃないでしょうか。体感で差が感じられるレベルまでいけるかも。面白いマザーですよね」と話していた。

 このデモ機を披露してから、同店ではZ77 OC FORMULAの売れ行きが目に見えて向上したという。Z77 OC FORMULAの価格は2万6000円前後。基板サイズがATXよりも大きいSSI-CEB規格となっている点は注意したい。

デモ機の実働クロック。ベースクロック105.7MHzを40倍にして4.2GHz動作を実現している(写真=左)。CINEBENCHの結果ランキング(写真=中央)。ASRock「Z77 OC Formula」(写真=右)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.