高い? 安い? 64コア&256Gメモリ搭載で96万8000円のマシン:古田雄介のアキバPickUp!(2/4 ページ)
普通のメインマシンなら簡単に10万円を切る時代だが、コンシューマーの庭から1歩外に踏み出すと、性能的にも予算的にも別世界が広がっている。Opteron 6378 4個積みマシンはいかが?
幅410ミリの平たいThin Mini-ITXケース「SST-PT12B」が登場!
自作の幅という意味では、近年mini-ITXマザーの人気から小型マシン周辺の充実度が上がっている。先週もSandy Bridge世代のCeleron 847をオンボードで搭載した、BIOSTARのNM70マザー「NM70I-847」が登場した。価格は8500円前後だ。入荷したパソコンハウス東映は「TDP 17ワットのCPUということで、省電力マシンを組むのにちょうどいいマザーですね」と語る。同じCPUを載せたmini-ITXマザーは、11月頭にECSからも「NM70-I」が売り出されている。価格は8000円弱だ。
さらに、高さ制限を設けた「Thin Mini-ITX」に対応するパーツもゆっくりと選択肢が広がっており、同店にはSilverStoneのケース「SST-PT12B」が入荷していた。価格は1万2000円弱だ。HTPC向けの横置きスタイルで、410(幅)×261(奥行き)×52(高さ)ミリとスリムなケースになっている。スリム光学ドライブと2.5型ドライブがそれぞれ1基内蔵できる仕様で、電源と電源ベイは非搭載。底面にVESA規格に対応するアタッチメントがつけられており、液晶ディスプレイの背面や液晶アームなどに固定できるのが特徴だ。
「拡張性もそこそこあるので、液晶一体型マシンを自作するのにちょうどいいケースかもしれません。Thin Mini-ITXマザーと対応するCPUクーラー自体、まだインテル純正品くらいしか選べない状況ですが、省スペース性にこだわるならこういうのもアリだと思いますよ」と話していた。
Thin Mini-ITXマザーは、インテルからH61搭載の「DH61AG」(1万2000円弱)や、Q77モデル「DQ77KB」(1万4000円前後)など数えるほどしか出回っていないが、対応ケースの選択肢は比較的多い。同店では、200(幅)×185(奥行き)×40(高さ)ミリと、外付け光学ドライブ並みに小さい、G-Alanticの「GA6201BK」(1万800円)が1番人気という。「やっぱりコンパクトさを追求する人が多いですからね。潜在需要はあるので、マザーの選択肢がもっと増えてくれれば、もっと売れるかも」と期待を込める。
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