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GIGABYTE、“Z87”マザーボードを公開CeBIT 2013

CeBIT 2013に合わせて、各ベンダーが開発中のマザーボードを公開している。ブースがないGIGABYTEもプライベートミーティングでラインアップを明らかにした。

すべてのモデルを一斉に入れ替える、つもり

公開したマザーボードのすべてがLGA 1150を載せていた

 GIGABYTEは、CeBIT 2013に展示ブースを用意していない。前回までは、ノートPCやタブレットデバイス、PCケースに電源ユニット、クーラーユニットなどなど、大きな展示ブースを構えていたが、CeBIT 2013は、プライベートミーティングを初日に行うだけだった。

 そのミーティングで、GIGABYTEは、開発中のマザーボード4モデルを公開した。このマザーボードで使えるCPUや搭載しているチップセットに関する詳細な情報は明らかにしていない。

 今回、公開したマザーボードは、「GA-Z87X-OC」「GA-Z87X-D3H」「GA-Z87X-UD3H」「GA-Z87X-UD5H」の4モデルだ。すべてのモデルでCPUソケットはLGA 1150を採用する。GIGABYTEのマザーボードラインアップには、「G1」シリーズもあるが、これも含めてすべてのラインアップでIntel 8シリーズチップセットを搭載したマザーボードを用意するという。

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 GA-Z87C-OCは、現在あるオーバークロックを重視した「GA-Z77X-UP7」の後継となるモデルだ。基板のカラーリングもGA-Z77X-UP7と同じく、黒とオレンジを組み合わせている。拡張スロットは、PCI Express 3.0 x16に対応した形状のタイプを4基に、PCI Express x1対応が1基、そして、PCI対応が2基という構成だ。Serial ATAは、6Gbps対応のインタフェースを6基用意する。

 なお、Serial ATA 6Gbpsインタフェースに隣接する場所にUSB 3.0と外部補助電源用の6ピンコネクタを搭載している。外部補助電源用コネクタはPCI Express 3.0に接続するグラフィックスカードなどに電力を供給する。従来はSerial ATA用と同じ形状をした電源コネクタを備えるモデルが多かったが、耐久性に不安があるため6ピンコネクタを採用したとGIGABYTEは説明している。

 バックパネルには、USB 3.0を6基にUSB 2.0を2基、そして、映像出力インタフェースにHDMIを2系統とDisplayPortを備える。DVIやアナログRGBはなく、有線LANも1系統のみだ。

 オーバークロック設定に用いる機能としては、オンボードの電源、リセット、CMOSクリアの各ボタンは当然として、プリセットの動作モードを切り替える4ピットDIPスイッチに起動で有効にするBIOSと設定モードを切り替える3基のスイッチ、そして、自動オーバークロック設定の有効無効のほか、ベースクロック、CPU倍率設定も行えるプッシュボタンなど、幅広い項目をオンボードで直接行える。また、マザーボードの各部駆動電圧を直接測定できるテスター用端子も13カ所分を実装している。

 GA-Z87X-UD5Hは、拡張スロットにPCI Express 3.0 x16対応を2基にPCI Express x1対応を3基、そして、PCIを2基備える。メモリスロットは4基。バックパネルには、USB 3.0を6基、映像出力インタフェースとしてHDMIを2系統にDVI、DisplayPortを用意する。有線LANは2系統だ。ストレージ用インタフェースには、Serial ATA 6Gbps対応を10基搭載する。また、オンボードで電源、リセット、CMOSクリアのボタンを用意するほか、BIOS切替、BIOS設定切替のスライドスイッチ、そして、マザーボード各部の駆動電圧を測定するテスター端子を8カ所分用意する。

GA-Z87X-UD5H(写真=左)とそのバックパネル(写真=右)
GA-Z87X-UD5HのSerial ATAインタフェースと(写真=右)オンボードスイッチ群(写真=右)

UD3HにD3HもZ87モデルを用意する見込み

 GA-Z87X-UD3Hは、拡張スロットにPCI Express 3.0 x16対応を3基にPCI Express x1対応を3基、そして、PCIを1基備える。メモリスロットは4基。バックパネルには、USB 3.0を6基にeSATAを2基、映像出力インタフェースとしてHDMIとDVI、DisplayPort、そしてアナログRGBと“全載”で用意する。有線LANは1系統だ。ストレージ用インタフェースには、Serial ATA 6Gbps対応を8基搭載する。また、オンボードで電源、リセット、CMOSクリアの各ボタンを用意するほか、デュアルBIOS切替、BIOS設定切替のスライドスイッチ、そして、マザーボード各部の駆動電圧を測定するテスター端子を8カ所分用意する。

 GA-Z87X-D3Hは、拡張スロットにPCI Express 3.0 x16対応を3基にPCI Express x1対応を3基、そして、PCIを1基備える。メモリスロットは4基。バックパネルには、USB 3.0を4基にUSB 2.0を4基、映像出力インタフェースとしてHDMIとDVI、アナログRGBを用意する。有線LANは1系統だ。ストレージ用インタフェースには、Serial ATA 6Gbps対応を6基搭載する。

GA-Z87X-D3H(写真=左)とそのバックパネル(写真=中央)とSerial ATAインタフェース(写真=右)

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