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MSIのブースで“わけの分からない”マザーボードを見つけたCeBIT 2013

自作PCユーザー的には、Intel 8シリーズらしきチップセットを搭載したマザーボードが主役のCeBIT 2013で、MSIは最新ゲーミングモデルを展示した……、だけかと思ったら!

2013年に力を入れるゲーミングPC向けマザーボード

 一般の来場者が入れる公開エリアに大規模な展示ブースを構えたASRock、BIOSTARと異なり、MSIは、リセラーとして登録した来場者しかはいれない制限区域にブースを用意していた。そこでは、MSIが2013年にプロモーションに力を入れるゲーミングPC向けの新ブランドマザーボードの未発表モデルを展示していたほか、限られた関係者に限って「わけの分からないスペック」の開発中マザーボードをこっそりと見せていた。

 ここでは、ゲーミングPC向けマザーボードの展示サンプルの概要と、こっそり見せてくれたわけの分からないマザーボードの姿を紹介しよう。

Z77A-GD65 Gaming

 「Z77A-GD65 Gaming」は、Intel Z77 Express チップセットを搭載するATXフォームファクタ対応のマザーボードだ。ネットワーク遅延を最小限に抑えて、オンラインのFPSゲームなどで効果を発揮するKillerのギガビットイーサネットコントローラを実装するほか、再生音声の音質補正技術のSound Blaster Cinemaを導入する。また、MSIが独自に定めた品質基準「Military Class III」を満たしている。

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 システムメモリスロットは4基を備え、独自のオーバークロック技術で、DDR3を最大3000Mbps相当まで設定可能という。システムメモリの最大容量は32Gバイトだ。拡張スロットは、PCI Express 3.0 x16対応が3基にPCI Express x1対応が4基の構成。バックパネルインタフェースには、2基のUSB 3.0と4基のUSB 2.0のほか、8基のSerial ATA 6Gbpsコネクタを搭載する。映像出力インタフェースでは、HDMIにDVI、そして、アナログRGBを備える。

 オンボードに用意する機能としては、電源、リセット、そして、MSIの自動オーバークロック機能「OC Genie II」のボタンとともに、マザーボード各部の駆動電圧をテスターを使ってリアルタイムで測定できるV-Check端子を用意する。

Z77A-GD65 Gamingの基板レイアウト(写真=左)とチップセットヒートシンク(写真=中央)、そして、電源回路周辺のヒートシンク(写真=右)。いずれも“ドラゴン”をデザインモチーフとして取り入れている
同じく、Z77A-GD65 Gamingのバックパネルに搭載するインタフェースと(写真=左)、Serial ATA 6Gbps周辺のインタフェースレイアウトに(写真=中央)、オンボードに用意したOC Genie IIボタンとV-Check用テスター端子(写真=右)
このほか、MSIのゲーミングPC向けマザーボードでは、「Z77A-G45 Gaming」(写真=左)と「Z77A-G43 Gaming」も公開していた

わけの分からない正体不明のマザーボード

 ブースに展示をしていないが、「ちょっとアレを出してもらえますか」と聞くと、「なにも言うことはできないけれど、それでよければどうぞ」と出してきたのが、型番不明のマザーボードだ。オンボードのチップにはスプレーを吹き付けて刻印が分からないようにしている。システムメモリスロットは4基を用意し、拡張スロットはPCI Express 3.0 x16対応が3基にPCI Express x1対応が4基の構成だ。

 バックパネルには6基のUSB 3.0と2基のUSB 2.0、そして、映像出力インタフェースとして2系統のHDMIとDisplayPortを搭載する。また、8基のSerial ATA 6Gbps対応インタフェースも備える。オンボードボタンとしては、電源とリセットだけを実装するが、その脇に3基分のパターンを用意しているので、製品版でさらに機能を追加する可能性がある。なお、V-Check用のテスター端子はすでに搭載していた。

正体不明なマザーボードの基板レイアウト(写真=左)と、バックパネルに搭載するインタフェース(写真=右)
同じく、正体不明なマザーボードのオンボードスイッチ周辺(写真=左)と、Serial ATAインタフェース周辺(写真=中央)、そして、V-Check用端子周辺(写真=右)それぞれのレイアウト

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