第2回 キーボードカバーなしでも使えるか?――「Surface RT」:「Surface RT」の“ここ”が気になる
「Surface RT」日本向けモデルの特徴や気になるポイントを追っていく。第2回はSurface RTの入力環境としてソフトウェアキーボードをチェックする。
連載:「Surface RT」の“ここ”が気になる
まずはソフトウェアキーボードをチェック
前回は「Surface RT」の特徴である本体内蔵型スタンド「Kickstand」について触れたが、独自の機能として、オプションとして用意されているキーボード付きカバーもおそらく一緒に買うべきものだろう。しかしキーボードカバーはあくまでオプションであり、タブレット単体で購入した場合はソフトウェアキーボードを使うことになる。まずはソフトウェアキーボードをチェックしよう。
タッチに対する反応はよく、ソフトウェアキーボードの使い心地は悪くない。指で画面をタップすることを前提とした、必要最小限のレイアウトとなっているため、19(横)×14.5(縦)ミリと、この画面サイズのタブレットとしては余裕があるキーピッチを確保している。
「~」(チルダ)や「!」(感嘆符)といった記号や顔文字なども用意しており、SNSで近況を書き込んだり、チャットをする場合には申し分ない機能を備えるが、やはり仕事で文章をバリバリと入力するには向かない。PCの設定から“ハードウェアキーボードに準拠したレイアウト”を選べるようにすれば、通常のハードウェアキーボードに似た配列も呼び出せるが、主要キーのキーピッチが14.5(横)×11(縦)ミリと狭くなって打ちにくくなるのだ。
また、ソフトウェアキーボードで画面の半分ほどが覆われてしまうのも、文字入力の妨げになってしまう。長文を打つ場合は、まあ当たり前なのだがBluetoothキーボードを用意するか、オプションのキーボードカバーを使うのが望ましい。
Windows 8/RTマシンでは、ソフトウェアキーボードの文字入力時にクリック音が鳴るよう設定されている。ソフトウェアキーボード入力時のフィードバックはバイブレーションなど色々あるが、音のフィードバックも分かりやすくてよい。気に入らなければ「PC設定」→「全般」の項目から設定を変更できる。
Surface RTはOSがWindows RTであるため、好みのIMEが利用できないところは惜しいところだ。普段使い慣れている変換ソフトやデスクトップアプリの定番テキストエディタが使えないため(Word以外を使っている場合)、ノートPCと同様の入力環境を完ぺきに再現するのは難しい。長文を打つような用途でPCと同じようにガッツリ使いたいと思っている人には、気をつけてほしいポイントだ。
標準装備の日本語IME(Microsoft IME)は、変換する文字列の長さや予測入力の有無、ローマ字入力時に「N」や母音の過不足を自動で訂正するオートコレクトといった各種機能のカスタマイズができる。長文を打つならばこちらも確認しておくとよさそうだ。キーアサインをATOKやVJEなどに変更できたり、文字種によって全角/半角どちらに変換するか選べる機能などは意外と便利だ。
次回はいよいよオプションのキーボードカバーをチェックしていく。
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