第3回 「Touch Cover」と「Type Cover」どっちがいい?――「Surface RT」:「Surface RT」の“ここ”が気になる(1/2 ページ)
「Surface RT」日本向けモデルの特徴や気になるポイントを追っていく。第3回はSurface RTで必須とも言えるオプションであるキーボード付きカバーをチェックする。
連載:「Surface RT」の“ここ”が気になる
- 第1回 内蔵型スタンド“Kickstand”はアリか?
- 第2回 キーボード付きカバーなしでも使えるか?
- 第3回 「Touch Cover」と「Type Cover」どっちがいい?
- 第4回 仕事用マシンとして使えるか?
- 第5回 Office 2013 RTの使い勝手はどう?
- 第6回 Windows RTで使えるアプリはいくつある?
- 第7回 バッテリーはどれくらい持つ?
- 第8回 iPadよりもどこがスゴいのか?
性格が異なる2種類のキーボード付きカバー
今回は「Surface RT」で最大の特徴とも言えるオプションのキーボード付きカバーに触れていこう。キーボード付きカバーは、感圧式タッチセンサーのキーボードを敷き詰めた「Touch Cover」と、押した際に沈む従来型の物理キーボードを備えた「Type Cover」の2種類を用意する。カバーの内側にキーボードを搭載しており、カバーとKickstandを開けば、ノートPCに近いスタイルで文字入力を行えるのがポイントだ。
どちらも本体下部に磁力でくっつき、容易に着脱できる。一方で、磁力は意外と強力で、キーボード付きカバーを持って本体をぶら下げても、本体が落ちないほどの強さだ。Surface RTとはコネクタで接続しているので、ワイヤレス接続のキーボードとは違い、デバイスの接続処理で待つことなく、すぐに文字を入力できる。
キーボード付きカバーを装着すると、カバーを開くとともにスリープから復帰し、カバーを閉じるとスリープに入るよう“スマート”に動作する。カバーを開いて本体の背面側にまでぐるりと折り返すと、キーボードが機能しなくなるので、カバーを背面に密着させてタブレットとして利用する場合でも、キーボードが誤動作する心配はない。
Touch Coverはキーボード面に感圧式タッチセンサーのキーを採用しており、指で力を加えると文字が入力される仕組みだ。ただ、感圧式タッチパネル(ニンテンドーDSのような)と同様に「ボタンを押した」という感覚はない。キーピッチは約19(横)×18(縦)ミリと、一般的なキーボードと同程度に広いキーピッチを確保しているが、キーの境目が触覚で分からないため、高速でタイプするには慣れが必要だ。初期設定では、ソフトウェアキーボードと同様、文字入力時にクリック音が鳴るよう設定されており、「PC設定」→「全般」の項目から設定を変更できる。
Touch Coverのカラーはブラック、ホワイト、シアンブルーの3色で、米国などで売られているレッド、マゼンダの日本語キーボードは現時点で用意されない。厚さは約3ミリで、実測での重量は206グラム。Surface RTと組み合わせると、厚さは約12.6ミリで重量は890グラムとなった。タッチセンサー式とはいえ、キーボードとカバーを本体と一緒に持ち運ぶのに、この薄さと軽さで済むのはありがたい。
Type Coverは、1ミリ程度のキーストロークがある薄型の物理キーボードを備えたカバーだ。キーピッチはTouch Coverと同様に約19(横)×18(縦)ミリと広く、タイプした感覚はUltrabookのキーストロークが浅いキーボードに近い。素材自体が比較的柔らかいため、ノートPCと比べればたわみもあるものの、軽快にタイプでき、タッチタイピングも容易に行える。
厚さは約6ミリで、実測での重量は216グラム。Surface RTと組み合わせると、厚さが約15.4ミリで重量は900グラムとなる。Touch Coverと比較して厚さは約3ミリ増すが、文字入力の快適さは段違いで、重さが約10グラムしか変わらない点に注目したい。カラーは黒1色のみだ。
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