裁断せずに自炊したい!! 「ScanSnap SV600」を試してみた:“非破壊自炊”は脅威となるのか(2/6 ページ)
自炊で裁断する必要がなくなったら、図書館やコミックレンタルで借りてきた書籍も自炊できてしまう……? はたして「非破壊自炊」は自炊の常識を覆すのか。iX500との画質比較も。
1番気になる「書籍のスキャン」手順
それでは実際に書籍をスキャンする場合、どのような手順になるかを見ていこう。
詳細な設定はScanSnap Managerから変更できるが、まずは一般的な設定が行われている状態の雑誌スキャンを行うことにする。SV600には電源ボタンがなく、Scanボタン/Stopボタンを押すことで電源が投入される。電源オフはStopボタンを3秒以上長押しする。
青いランプが点灯した状態で原稿となる雑誌をセット、中央の位置をそろえてScanボタンを押す。ページめくり検出が有効になっている場合は、ページめくり後、自動的に次のページのスキャンが始まる。そうして次々とページをスキャンしていき、すべてのページの処理が完了したら、次にページ補正を行う。
VIテクノロジーと並び、SV600の非破壊スキャンを支えるもう1つの技術がこのページ補正機能だ。本の輪郭を自動認識し、それが矩形になるように変換を行う。利用の際には自動認識が正しいかどうかを確認し、誤りがあれば手動で修正する。その後、ページを押えるために映り込んだ指を消せば補正は完了だ。あとはiX500などと同じようにフォルダに保存したり、ScanSnap Organizerで管理できる。
なお、ページめくりではページの下辺をつまんでページをまっすぐな状態でめくるようにし、上下20ミリ以外、小口より50ミリ以内をまっすぐに伸ばした指(複数の指で押える場合は指と指の間隔を20ミリ以上あける)で押えるようにするとページめくり、輪郭検出の精度が向上する。原稿のセット方法は「かんたんガイド」に記載されているので一読しておこう。
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