「Miix 2 8」──「ライバルより、“かなり”軽量」な8型Windows 8.1タブレット:最新タブレット速攻レビュー(2/2 ページ)
Bay Trail-T世代のCPU+Windows 8.1+8型クラスのタブレット+Office 2013付き=4万円台──コストパフォーマンスに優れる小型Windowsタブレット/ミニノートPCが各社より続々と登場している。レノボ・ジャパン「Miix 2 8」はどこが優れているか、まずは簡易レビューを実施した。【ベンチマーク&バッテリー動作時間テストを追加】
サイズ感チェック:ライバル機より軽い、350グラムのボディを実現
約350グラムのMiix 2 8は、ほぼ同じ仕様となるライバルモデル、エイサー「Iconia W4」の約134.9(幅)×218.9(奥行き)×9.75~10.75(高さ)ミリ/重量約415グラム、デル「Venue 8 Pro」の216(幅)×130(高さ)×8.9(厚さ)ミリ/重量約395グラム、東芝「dynabook Tab VT484」の135.9(幅)×213.0(高さ)×10.7(厚さ)ミリ/重量約445グラムと比べ、かなり軽い。
厚さはほとんど変わらないVenue 8 Pro比で約45グラム、最も差があるdynabook Tab VT484比とは約100グラムも違う。400グラム前後の物体における100グラムの差は、体感値としてかなり違うはずだ。
実力テスト:ストレージ速度はそこそこ高速、パフォーマンスはBay Trail-T機相応
普段レビュー記事で実施するベンチマークテストは後日行うとさせていただき、今回は簡易版としてWindowsエクスペリエンスインデックスの値とストレージ速度の結果のみを実施する。
CrystalDiskMarkによるストレージ性能は、シーケンシャルリードで93Mバイト/秒ほどだった。ピーク速度は最近Ultrabookなどに搭載される高速志向なSSDにはかなわないが、ランダムアクセスの性能は一般的な2.5インチHDDより高めの値だ。
実際の実際のWebサイト表示やWebサービスの利用を中心とした“ビュワー”用途において、気になるほどのもたつきはなく、至って普通にWindowsマシンとして使える印象だ。
(2013年12月9日追記)Miix 2 8(64Gバイトモデル)実機の各種ベンチマークテストの結果も追記する。今回は同じBay Trail-T搭載8型Windows 8.1タブレットのライバル機の1つ、東芝「dynabook Tab VT484」、およびBay Trail-T搭載の10型2 in 1デバイス「ASUS TransBook T100TA」、ついでにCore i7-4500U+500GバイトHDD仕様の参考として「ASUS TransBook Trio(Windows 8動作時)」の結果も併記した。
- 8型Windows 8.1タブレット4機種のスペックをチェックするなら→タブレット価格か、機能か、携帯性か:この冬の本命?――“4万円から買える”8型Windowsタブレットを比較する
- 8型Windows 8.1タブレット用“キーボード”を考えるなら→ここから選ぶ予定! 八八艦タブと一緒に買いたいワイヤレスキーボード
高い3D描画とグラフィックス性能を要する高度なPCゲームについては、ほかのBay Trail-T仕様のタブレット/ミニノートPCと同様に快適プレイにはやや厳しいと予想される。ただ、別途掲載したとおりFlashゲームの「艦隊これくしょん -艦これ-」(艦これ)はごく普通にヌルヌル動作できた。
(2013年12月9日追記)同じく、dynabook Tab VT484、TransBook T100TA、TransBook Trio(Windows 8動作時)の3DMark、FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマークキャラクター編のテスト結果を並べた。Bay Trail-T搭載の3モデルはほぼ横並びで、Core i7-4500U+CPU統合のIntel HD Graphics 4400仕様のTransBook Trioと比べるとパフォーマンスはそれなりとなる印象だ。
(2013年12月9日追記)条件を合わせてBBenchで測定したMiix 2 8のバッテリー動作時間は、10時間11分だった。10時間に届かなかったdynabook Tab VT484と比べ、100グラムほど軽量ながらも──ということで、この部分もなかなか評価できる部分と思われる。
ベンチマークテストの概要
- パフォーマンステスト
- Windowsエクスペリエンスインデックス(PC総合評価)
- Crystal Disk Mark 3.0.2(ストレージ性能評価)
- PCMark 7 1.4.0(PC総合評価)
- 3DMark 1.1.0(3D性能評価)
- FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編(3D性能評価)
※Windows 8.1の電源プランは「バランス」
- バッテリー駆動時間テスト
- BBench 1.01
※電源プラン「バランス」+輝度40%固定+無線LAN接続+Bluetoothオン。BBench 1.01(海人氏・作)にて「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」、WebブラウザはInternet Explorer 11を指定し、タブブラウズはオフ。満充電の状態からバッテリー残量が残量5%で自動的に休止状態へ移行するまでの時間を計測
まとめ:ライバル機より「軽い」 スペック/価格帯、横並びになりがちなWindows 8.1タブレットの差別化ポイント
スペックや価格帯が横並びになりがちな、2013年冬商戦の8型Windows 8.1タブレット製品群において、どこが購買ポイントになるか。
Miix 2 8は「軽さ」が大きな武器になる。また、発売日が12月6日と“もうすぐ”なのも追い風か。dynabook Tab VT484は11月22日発売より順次と先行されたが、もう1つのライバル Venue 8 Proは12月30日発売予定である。ではどちらのモデルがよいか。低価格な下位モデルになびいてしまいがちだが、実は単体で購入すると意外に高額なOffice Home and Business 2013が付属しつつ、64Gバイトストレージ仕様ながら価格差6000円程度に収めた上位モデルのほうがお得と感じている。
詳細テストは後日行う予定だが、Bay Trail-T+Windows 8.1搭載マシンはベンチマークテスト/実動作感から、価格帯から想像する以上のパフォーマンスを発揮する実力を持っており、Miix 2 8も相応の値を示してくれるはず。「小型なWindowsマシン」そして「モバイル艦これマシン」を望んでいる人は、本機も購入候補に据えるべき1台だろう。
関連キーワード
Windows 8.1 | 艦隊これくしょん | Bay Trail | Lenovo Miix | Dell Venue Pro | Windowsタブレット | dynabook Tab
関連記事
- ThinkPad/Yoga/タブレットがWeb限定特価!:Lenovo media
人気の「ThinkPad X200」シリーズが、タッチ対応Ultrabook「ThinkPad X240s」に進化! このほか「YOGA TABLET」「Yoga 2 Pro」「Miixシリーズ」など注目モデルも! 価格か、機能か、携帯性か:この冬の本命?――“4万円から買える”8型Windowsタブレットを比較する
何やら物欲をそそる8型Windows 8.1タブレット。日本エイサー「Iconia W4-820」、東芝「dynabook Tab VT484」、デル「Venue 8 Pro」、レノボ・ジャパン「Miix 2 8」のどれを選ぶ?ここから選ぶ予定! 八八艦タブと一緒に買いたいワイヤレスキーボード
「Windows 8.1」「8インチ」タブレットのなにがすごいって、7インチAndroidタブレットのように自由な体勢でフルのWindowsが使えること。ならば、勝手に2-inー1にしてしまおう。- 特集:2013年PC/タブレット秋冬モデル
最新タブレット速攻レビュー:「Miix 2 8」──“艦これ”はヌルヌルですか?
Windows 8.1の8型タブレットとしては何はともあれ、あのFlashゲームがきちんと動作するかをチェックしてみた。Lenovo、8インチのWindows 8.1タブレット「Miix2」発表
Dellに続き、Lenovoも8インチのWindows 8.1搭載タブレットを発表した。米IntelのクアッドコアBay Trail-Tを搭載し、重さは350グラムと軽量だ。デル、3万9980円の8型Windows 8.1タブレット「Venue 8 Pro」
米国で発売されたデルの新型Windows 8.1タブレット「Venue Pro」シリーズが日本上陸。8型の「Venue 8 Pro」は3万9980円から、10.8型の「Venue 11 Pro」は5万9980円から購入でき、高いコストパフォーマンスと豊富なオプションが特徴だ。400グラム台+11時間動作、国内メーカー初の8型Windows 8.1タブレット──「dynabook Tab VT484」
海外で先行発表されていた東芝の8型Windowsタブレットが国内でも登場。Bay Trail-T世代のSoCと8型サイズの小型ボディにWindows 8.1を搭載する。価格は5万円台前半から。写真で見る「Venue 8 Pro」――“4万円切り”の8型Windows 8.1タブレット
3万9980円からの低価格が目を引く8型Windows 8.1タブレット「Venue 8 Pro」。質感の高いボディ、Office付きでも4万1980円、3G対応のSIMロックフリー、Bluetoothキーボードなど、デルの“本気”が伝わってくる新モデルだ。「TransBook T100TA」──キーボードドック付きで4万円台、良コスパな2in1 Windowsノート
タブレットにもノートPCにもなる10.1型 Windows 8.1マシンが4万円台からですと? Bay Trail-T世代のプロセッサーを採用した2in1モバイルデバイス「TransBook T100TA」が登場。コストパフォーマンスがどのくらい優れるか+“艦これ機”に適するかをチェックした。10.1型“2560×1600”液晶と“Bay Trail-T”搭載の防水Windows 8.1タブレット――「ARROWS Tab QH55」
「ARROWS Tab QH55」シリーズの新モデル「QH55/M」は、2560×1600ドットの高精細な10.1型ワイド液晶をはじめ、Bay Trail-T、ペン入力、防水防塵に耐薬品対応と、全面的に仕様を強化している。“Mebius”復活へ――シャープがIGZO液晶搭載Windowsタブレット「Mebius Pad」を発表
シャープが開発を発表した、IGZO液晶搭載のWindowsタブレット「Mebius Pad」がCEATEC JAPAN 2013に展示されている。イベントに行くならぜひとも見ておきたい。“Bay Trail-T”搭載タブレットは「艦これ」がヌルヌル動く(動画あり)
CEATEC JAPAN 2013のインテルブースで次世代Atomである“Bay Trail-T”搭載タブレットを体験できるかもしれない。スタッフ一押しの使い方はなんと「艦これ」だった。次世代タブレットは「Bay Trail-T」でどう変わる?
Silvermontマイクロアーキテクチャを採用したタブレット向けSoC“Bay Trail”こと「Atom Z3000」シリーズを解説。レノボ、分離式キーボードカバーを備えた10.1型Windows 8タブレット「IdeaPad Miix 10」
レノボ・ジャパンは、タブレット/ノートPCの2スタイルで利用可能な分離式キーボードを備えたWindows 8搭載タブレット端末「IdeaPad Miix 10」を発表した。キーワードは「マルチモード」、レノボが本気で挑む「伸びゆく個人向けタブレット市場」の考え方
レノボ・ジャパンが新提案タブレットを軸にした2013年冬商戦向けの個人向け製品群を発表。「マルチモード」をキーワードに、タブレット、PCそれぞれの付加価値を高め、それを一般層にもしっかり訴求する「PC+」の戦略を推進する。注目タブレットデバイス情報はここから:タブレット USER
iPad、Nexus 7、Surface、GALAXY Tab、Optimus Pad、Eee Pad、ICONIA TAB……iOS/Android/Windowsなど、OS/サイズ別に話題のタブレットデバイス情報を集約!!Windows 8.1特集
ついに「Windows 8.1」が発売される! 使いやすくなった機能、生まれ変わったUI、Windows ストア、そしてタッチ対応のPC新モデルまで、Windows 8.1の注目記事と最新情報をお届け!!
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.