評価機の実重量はカタログ値より少し低い340グラムだった。本体は、“握る”には少し幅広いかなというサイズ感だが、厚さは8.35ミリの薄型+スパッと平らなデザインも相まって、、手にすると「おぉ、想像以上に薄くて軽いぞ」と感じられる約350グラムのMiix 2 8は、ほぼ同じ仕様となるライバルモデル、エイサー「Iconia W4」の約134.9(幅)×218.9(奥行き)×9.75〜10.75(高さ)ミリ/重量約415グラム、デル「Venue 8 Pro」の216(幅)×130(高さ)×8.9(厚さ)ミリ/重量約395グラム、東芝「dynabook Tab VT484」の135.9(幅)×213.0(高さ)×10.7(厚さ)ミリ/重量約445グラムと比べ、かなり軽い。
厚さはほとんど変わらないVenue 8 Pro比で約45グラム、最も差があるdynabook Tab VT484比とは約100グラムも違う。400グラム前後の物体における100グラムの差は、体感値としてかなり違うはずだ。
本体側面のMicro USB端子はホスト機能(OTG)対応のため、USBキーボードやマウス、USBストレージなども普通に使える。Micro→標準サイズ(メス)へのUSB端子変換アダプタが必要ではあるが。今回実際に検証するのを忘れたが、OTG対応ということはほかのUSB充電対応デバイスのモバイルバッテリー代わりにもなる……ということだ
手にした感覚が普段使っている第一世代のiPad mini(7.9型/4:3)と似ていたので、なんとなく並べてみた。iPad mini Wi-Fiモデルは134.7(幅)×200(高さ)×7.2(厚さ)ミリ、重量は約308グラムだ。縦位置での幅はほぼ同じ、高さはやや大きめ。厚さはプラス1.1ミリ、重量は40グラム増といった感じである
インカメラで顔認証するセキュリティ機能「VeriFace Pro」を64Gバイトストレージモデルに搭載する。Windowsログオンがとても楽だ。認識時間は早いが精度は低い(高精細写真でも認識してしまう場合がある)「低」から、表情の変化までを感知し、よりセキュリティ性を高めた「高」まで、3段階のセキュリティレベルが選べる。「法人モデルほどは望まれないが、モバイル製品であればコンシューマー向けにもある程度のセキュリティ性は必要。レノボとしてはこういった安心の点も差別化ポイントに据えたい」(レノボ・ジャパン コンシューマ事業部製品統括の櫛田浩之部長・写真)普段レビュー記事で実施するベンチマークテストは後日行うとさせていただき、今回は簡易版としてWindowsエクスペリエンスインデックスの値とストレージ速度の結果のみを実施する。
CrystalDiskMarkによるストレージ性能は、シーケンシャルリードで93Mバイト/秒ほどだった。ピーク速度は最近Ultrabookなどに搭載される高速志向なSSDにはかなわないが、ランダムアクセスの性能は一般的な2.5インチHDDより高めの値だ。
実際の実際のWebサイト表示やWebサービスの利用を中心とした“ビュワー”用途において、気になるほどのもたつきはなく、至って普通にWindowsマシンとして使える印象だ。
(2013年12月9日追記)Miix 2 8(64Gバイトモデル)実機の各種ベンチマークテストの結果も追記する。今回は同じBay Trail-T搭載8型Windows 8.1タブレットのライバル機の1つ、東芝「dynabook Tab VT484」、およびBay Trail-T搭載の10型2 in 1デバイス「ASUS TransBook T100TA」、ついでにCore i7-4500U+500GバイトHDD仕様の参考として「ASUS TransBook Trio(Windows 8動作時)」の結果も併記した。

左からWindowsエクスペリエンスインデックス、CrystalDiskMark 3.0.3のスコア ストレージは、Miix 2 8評価機、dynabook Tab VT484評価機では、ともに64GバイトのSamsung「MCG8GC」を実装していた高い3D描画とグラフィックス性能を要する高度なPCゲームについては、ほかのBay Trail-T仕様のタブレット/ミニノートPCと同様に快適プレイにはやや厳しいと予想される。ただ、別途掲載したとおりFlashゲームの「艦隊これくしょん -艦これ-」(艦これ)はごく普通にヌルヌル動作できた。
(2013年12月9日追記)同じく、dynabook Tab VT484、TransBook T100TA、TransBook Trio(Windows 8動作時)の3DMark、FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマークキャラクター編のテスト結果を並べた。Bay Trail-T搭載の3モデルはほぼ横並びで、Core i7-4500U+CPU統合のIntel HD Graphics 4400仕様のTransBook Trioと比べるとパフォーマンスはそれなりとなる印象だ。
(2013年12月9日追記)条件を合わせてBBenchで測定したMiix 2 8のバッテリー動作時間は、10時間11分だった。10時間に届かなかったdynabook Tab VT484と比べ、100グラムほど軽量ながらも──ということで、この部分もなかなか評価できる部分と思われる。
※Windows 8.1の電源プランは「バランス」
※電源プラン「バランス」+輝度40%固定+無線LAN接続+Bluetoothオン。BBench 1.01(海人氏・作)にて「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」、WebブラウザはInternet Explorer 11を指定し、タブブラウズはオフ。満充電の状態からバッテリー残量が残量5%で自動的に休止状態へ移行するまでの時間を計測
スペックや価格帯が横並びになりがちな、2013年冬商戦の8型Windows 8.1タブレット製品群において、どこが購買ポイントになるか。
Miix 2 8は「軽さ」が大きな武器になる。また、発売日が12月6日と“もうすぐ”なのも追い風か。dynabook Tab VT484は11月22日発売より順次と先行されたが、もう1つのライバル Venue 8 Proは12月30日発売予定である。ではどちらのモデルがよいか。低価格な下位モデルになびいてしまいがちだが、実は単体で購入すると意外に高額なOffice Home and Business 2013が付属しつつ、64Gバイトストレージ仕様ながら価格差6000円程度に収めた上位モデルのほうがお得と感じている。
詳細テストは後日行う予定だが、Bay Trail-T+Windows 8.1搭載マシンはベンチマークテスト/実動作感から、価格帯から想像する以上のパフォーマンスを発揮する実力を持っており、Miix 2 8も相応の値を示してくれるはず。「小型なWindowsマシン」そして「モバイル艦これマシン」を望んでいる人は、本機も購入候補に据えるべき1台だろう。
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