「既成概念を変えるデバイスにワクワクしてほしい」――ASUSノートPC冬モデル発表会デュアルOS/CPU搭載ノートにガラス天板「ZENBOOK」(1/3 ページ)

» 2013年10月30日 01時15分 公開
[池田憲弘,ITmedia]

 ASUSTeK Computerは10月29日、Windows/AndroidのデュアルOSを採用したノートPC「ASUS TransBook Trio」など2013年PC冬モデルのノートPC6機種を発表した。2013年11月2日より順次発売する。ラインアップは以下の通りだ。

ASUSノートPC冬モデルの概要
機種 画面サイズ 発売日 想定実売価格
ASUS TransBook Trio 11.6型ワイド 2013年11月2日 13万9800円
ASUS ZENBOOK UX301LA 13.3型ワイド 2013年11月下旬〜 22万9800円〜
ASUS TransBook T100TA 10.1型ワイド 2013年11月2日〜 4万4800円〜
X550LA 15.6型ワイド 2013年11月2日 9万4800円
X552VL 15.6型ワイド 2013年11月下旬以降 8万4800円
K550CA 15.6型ワイド 2013年11月中旬以降 5万9800円

Windows/AndroidのデュアルOS搭載ノート「ASUS TransBook Trio」

photo 製品発表会で「ASUS TransBook Trio」を手にする会長のジョニー・シー氏

 「ASUS TransBook Trio」は同社がCOMPUTEX TAIPEI 2013で発表したノートPCで、Windows 8とAndroid 4.2.2のデュアルOSを採用しており、ディスプレイ部を取り外してAndroidタブレットとしても使える。Trioという名前の通り、Windows 8のノートPC、Androidタブレット、そしてPCステーション部をディスプレイに接続してデスクトップPCのように使う3通りの用途に対応するのが特徴だ。

 11.6型ワイドの液晶ディスプレイは1920×1080ドット表示と10点マルチタッチに対応し、Atom Z2560(1.6GHz)と2Gバイトメモリ、16GバイトeMMCを内蔵する。OSはAndroid 4.2.2だ。PCステーション(キーボードドック)にはCore i7-4500U(1.8GHz/最大3GHz)と4Gバイトメモリ、500GバイトHDDを備え、64ビット版のWindows 8を導入した。

 AndroidとWindowsの切り替えキーを用意しており、ノートPC形態のときはどちらのOSも利用できるが、同社のデュアルOS搭載デスクトップ「TransAiO P1801」と異なり、タブレットの状態でWindowsデスクトップ環境を操作することはできない。その代わりにディスプレイとPCステーションを同一ネットワーク上に接続しているときに、お互いのストレージにアクセスできる機能「Trio Disk Share」を備える。

photophotophoto ASUS TransBook Trio(写真=左)。背面にはヘアライン加工を施しており、左右両端にスピーカーを右下に500万画素のアウトカメラを備えた(写真=中央)。PCステーション部。タブレットを外すと自動的にスリープモードに移行する。右上にWindowsとAndroidの切り替えボタンがある。ボタンを押すと1秒ほどで画面が切り替わる(写真=右)
photophotophoto ASUS独自のユーティリティを開けるメニュー画面「ASUS Console」(写真=左)。ディスプレイ部分とPCステーションのストレージを共有する「Trio Disk Share」を使えば、両者が同一ネットワークに接続しているときに、お互いのストレージにアクセスできる(写真=中央、右)

 バッテリーはディスプレイ部とPCステーション部それぞれに搭載しており、タブレット単体では約5時間、PCステーション単体(外部ディスプレイに出力時)では約5.6時間となり、PCステーションと合体時にAndroid OSを利用すれば、最大で13時間動作するという。

 インタフェースはディスプレイ側にMicro USBやmicroSDカードスロット(SDHC対応)、音声入出力、92万画素のインカメラ、500万画素のアウトカメラを、PCステーションにUSB 3.0を2基と音声入出力、Micro HDMI出力、Mini DisplayPort出力を備える。センサーは電子コンパス、加速度センサー、ジャイロスコープを搭載した。通信機能はタブレット部がIEEE802.11a/b/g/n準拠、キーボードドック部がIEEE802.11a/b/g/n/ac(draft)準拠の無線LANに対応し、どちらもBluetooth 4.0を利用可能だ。

 本体サイズと重量は、タブレット部が304.92(幅)×193.78(奥行き)×9.7(厚さ)ミリで約700グラム。PCステーションが304.92(幅)×193.78(奥行き)×13.4(厚さ)ミリで約1キロとなる。2013年11月2日に発売し、価格はオープン。実売価格は13万9800円前後となる見込み。

photophotophoto 左側面にUSB 3.0×1と音声入出力コンボポートを(写真=左)、右側面にUSB 3.0×1とMini DisplayPort出力、Micro HDMI出力を備える(写真=中央)。ディスプレイ部の下面にヘッドフォン出力、Micro USB、microSDカードスロットを配置する(写真=右)
photophotophoto ノートPCスタイルのほかにAndroidタブレット(写真=左)として、PCステーションを外部ディスプレイに接続してデスクトップPCのように(写真=中央)と3通りの使い方が可能だ(写真=右)

ガラス天板の新デザインを採用した新ZENBOOK「ASUS ZENBOOK UX301LA」

photo 第4世代Coreプロセッサー・ファミリーを搭載するZENBOOK「ASUS ZENBOOK UX301LA」

 2013年冬モデルでは、ASUS製Ultrabookの代名詞といえる「ZENBOOK」シリーズに第4世代Coreプロセッサー・ファミリーを搭載する「ASUS ZENBOOK UX301LA」が登場した。2013年9月に行われたIFA 2013で発売を予告していたモデルで、天面にCorning Gorilla Glass 3を採用した新デザインが特徴だ。

 標準仕様の店頭モデル「UX301LA-BLUE」と2560×1440ドット表示に対応する上位モデル「UX301LA-SIS」の2モデルを用意。UX301LA-SISは全国5カ所で同社が展開する「ASUSフラッグシップ・コーナー」および同社直販サイト「ASUS Shop」でのみ販売する。カラーバリエーションはサファイヤネイビーの1色のみ。

 店頭モデル(UX301LA-BLUE)の主なスペックは、CPUがCore i7-4500U(1.8GHz/最大3GHz)、メモリが8Gバイト、ストレージが128GバイトSSD×2(RAID 0構成)で、10点マルチタッチに対応する13.3型ワイド液晶ディスプレイ(IPSパネル)は1920×1080ドット表示に対応する。上位モデルのUX301LA-SISは、ストレージが256GバイトSSD×2のRAID 0構成となり、画面解像度が2560×1440ドットとなる(ただしIPSパネルではなくなる)。

photophoto これまでのZNBOOKのメタリックなデザインを引き継ぎながら、Corning Gorilla Glass 3のレイヤーを被せている(写真=左)。製品版のキーボードは日本語キーボードとなる(写真=右)

 インタフェースはUSB 3.0×2、SDXC対応SDメモリーカードスロット、音声入出力、Mini DisplayPort出力、micro HDMI出力、92万画素のWebカメラを装備。無線通信はIEEE802.11a/b/g/n/ac(Draft)準拠の無線LANとBluetooth 4.0を利用可能だ。OSは64ビット版Windows 8をプリインストールする。

 バッテリー動作時間は約10.7時間(店頭モデルの場合、UX301LA-SISは約9.1時間)。本体サイズは325(幅)×226(奥行き)×15.5(厚さ)ミリで、重量は約1.4キロ。従来製品と同様に、有線LAN用USBアダプタやMini DisplayPort―アナログRGBアダプタ、専用スリーブが付属する。

photophoto 左側面にはUSB 3.0とMicro HDMI出力、ヘッドフォン出力を配置し(写真=左)、右側面にはUSB 3.0とMini DisplayPort出力、SDメモリーカードスロットを備える(写真=右)

 実売価格は店頭モデルのUX301LA-BLUEが22万9800円(2013年12月上旬発売予定)、上位モデルのUX301LA-SISが26万9800円(2013年11月下旬発売予定)となる見込みだ。UX301LA-SISは数量限定となっているが、「2013年内に売り切れないくらいの数はある。反響がよければ追加する可能性もある」(説明員)とのことだ。

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