AndroidタブレットからのWindows遠隔操作は使い物になる?――「TransAiO P1801」を試す(後編):これがデュアルOSマシンの実力だ(2/2 ページ)

» 2013年06月21日 15時15分 公開
[池田憲弘(撮影:矢野渉),ITmedia]
前のページへ 1|2       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

リモートデスクトップモードの使い勝手は?

 本製品はスクリーン単体で使う「PADモード」と、PCステーションを合体させて液晶一体型デスクトップPCとして使う「PCモード」の2つのスタイルで楽しめるが、スクリーンからPCステーションをワイヤレスで操作する「リモートデスクトップモード」がある。

 通常、スクリーンをPCステーションから取り外すと、自動的にOSがAndroidに切り替わるが、スクリーンとPCステーションを同一ネットワーク上に接続している場合、分離したスクリーンからワイヤレスでWindowsデスクトップ環境を操作できるというものだ。

 設定は簡単だ。両者を同じ無線LANに接続した状態で、PCステーション側のWindowsの設定画面で無線LANのパスワードを再入力し、セキュリティコード(パスワード)を決めるだけ。スクリーンを外すとAndroidの専用アプリ(Splashtop Remote for AiO)が立ち上がり、5秒ほどでWindowsの表示に切り替わる。

photophotophoto PCステーションとスクリーン間のワイヤレス接続を設定し(写真=左、中央)、セキュリティコードを決めれば(写真=右)、リモートデスクトップ機能が使えるようになる

 右下のボタンでAndroidのメニューバーをいつでも呼び出すことができ、ホームボタンを押せばアプリが終了してAndroidの表示に切り替わる。再度リモートデスクトップモードを利用する場合は、Splashtop Remote for AiOを起動し、セキュリティコードを入力すればよい。

photophoto 右下のボタンでAndroidのメニューバーをいつでも呼び出すことができ、ホームボタンを押せばアプリが終了する
photophotophoto Splashtop Remote for AiOを起動し、セキュリティコードを入力すれば、リモートデスクトップモードとなる

 リモート操作ということもあり、タップやスワイプなどの操作が反映されるまで若干の遅れがあるのは気になる。特にドラッグ&ドロップ操作では顕著だ。スマートフォンのLTE回線でテザリングをして試してみたが、スワイプ操作が0.3秒ほど遅れた。スタート画面上にあるライブタイル(動的に情報を表示するタイル)の動きもやや鈍いなど、通信環境にもよるが、やや使いにくい面はある。

リモートデスクトップモードでWindows 8のスタート画面を表示。スワイプなどの操作が若干遅れる

 しかし、PCステーションから離れても大画面でWindows 8向けアプリやプリインストールされるタッチ向けコンテンツを楽しめるのは大きなメリットだ。特にASUS Vibe(コンテンツマーケットアプリ)で映画や電子書籍といったコンテンツを視聴するときは、タブレットスタイルの方が使いやすい。PC本体のDVDドライブで映画を再生し、リモートデスクトップで視聴という使い方もある。操作レスポンスに難はあるが、動画コンテンツは一度再生してしまえば、合体時と同様に視聴できる。

photophotophoto リモートデスクトップモードはPCステーションから離れても巨大タブレットでWindows 8アプリを楽しめるところはメリットだ。だが、タッチで楽器を演奏できる「Fingertapps Instruments」(写真=左、中央)など、レスポンスの遅れで使いづらくなるアプリもあるので注意が必要だ。このアプリは合体時に使いたい。ASUS独自のコンテンツマーケット「ASUS Vibe」を利用して映画や電子書籍を見るときは、やはりタブレットスタイルのほうがいい(写真=右)

1台で2台分おいしい新機軸デスクトップ

photo

 ASUS TransAiO P1801は、仕様だけを見るとイロモノ感が漂う製品だが、PCステーションとスクリーンそれぞれは質の高いマシンだ。同社お得意の合体機構はしっかりとした作りになっており、使い勝手は悪くない。

 ネットショップなどでの実売価格は14万円前後だ。Core i3-3220(3.3GHz)、4Gバイトメモリ、1TバイトHDDといった仕様の下位モデルもある(おおよそ13万円前後)が、コストパフォーマンスに優れる上位モデルをお勧めしたい。ASUSのPCとしては高いように感じるかもしれないが、Windows 8のデスクトップと超巨大画面のAndroidタブレット両方を購入して14万円と考えれば、印象は大きく変わるはずだ。

 1度に2台のマシンが手に入るとなれば、家族向けPCというコンセプトもうなずける。スクリーン部を子どもに渡しつつ、自分はPCステーションを別の外部ディスプレイ(やリビングのテレビ)に接続して作業するといった使い方がよく合いそうだ。複数人で映画を見るときはリモートデスクトップモードに変更――というシーンも容易に想像できる。

 個人で使うときはPCとして、家族みんなで使うときはPCステーションから外してタブレットとして……とさまざまな利用シーンが思いつくならば、このマシンは有力な候補になるだろう。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月29日 更新
  1. Windows 11でサインイン後に「画面が真っ黒になる」事象が確認される 発生時は暫定解決策あり (2026年09月28日)
  2. 圧倒的な通気性と航空モチーフのデザインが光る「ANAオリジナル タフな背中がムレにくいビジネスリュック」を試す (2026年09月28日)
  3. AnthropicがAIモデル「Claude Opus 5.5」を発表/OpenAIもAIモデル「GPT-6 Sol」「GPT-6 Luna」を投入 (2026年09月27日)
  4. 斜め吸気や底面ARGBなどThermaltakeの新作ピラーレスケースが話題に! Lexar製SSDはモデル数が拡充 (2026年09月28日)
  5. GeForce RTX 5080は30万円超えの空気感――GPU高騰の裏で見つけた7割引の水冷パーツと8万円台の小型PC (2026年09月26日)
  6. 入手困難な「PS5 Pro」の販売がソニーストアで再開 発送は11月以降、購入申込み条件はPS5/PS4のプレイ実績60時間以上 (2026年09月28日)
  7. “Vision Pro級”のMR体験が約100gの軽量グラスで? 最新の「Meta VR Glasses」を試して分かった圧倒的な快適性 (2026年09月25日)
  8. 新型「Mac mini」「Mac Studio」徹底レビュー! ローカルAIはついに“実用域”へ エージェントAIに事務仕事を任せて分かった驚異の進化 (2026年09月22日)
  9. 「約12万円のPS5 ProよりゲーミングPCを買った方がいい」は本当なのか? 同等スペックで組んだら価格は…… (2024年09月19日)
  10. Ryzen AI Max+を搭載したハイスペック9型ミニノート「GPD WIN Max 3」 (2026年09月28日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー