写真で見る「Fonepad」と「TransAiO」――ASUS新世代デバイス発表会リポート“革新的”な7型タブレットと液晶一体型PC(1/2 ページ)

» 2013年04月19日 23時00分 公開
[池田憲弘,ITmedia]

Fonepadの開発の経緯とは?

photo ASUSTeK Computerマーケティング部部長のシンシア・テン氏と「TransAiO P1801」

 既報の通り、ASUSTeK Computerは4月19日、3G通話に対応する7型タブレット「Fonepad ME371MG」およびWindows 8とAndroid 4.1のデュアルOSを使える液晶一体型PC「TransAiO P1801」を発表した。

 同日行われた発表会ではまず、同社マーケティング部部長のシンシア・テン氏が登壇。2012年11月に行われた2画面Ultrabook「ASUS TAICHI」の発表会で、同社会長のジョニー・シー氏が「In Search of Incredible」という製品開発コンセプトを紹介したことに触れつつ、「社会やユーザーとともに製品も進化しなければならない。Fonepad ME371MGとTransAiO P1801はそれぞれモバイル性と性能を重視した革新的な製品だ」とアピールした。

photophoto ASUSはユーザー視点で物事を評価する「デザイン思考」を使って製品開発を行っているという(写真=左)。最近はPadFone 2やASUS TAICHI、TransBookなどを発表しており、今回はモバイル性とパフォーマンスを重視した製品を投入するとアピール(写真=右)
photo ASUS システムビジネス部テクニカルプロダクトエンジニアの阿部直人氏

 新製品の説明は同社システムビジネス部テクニカルプロダクトエンジニアの阿部直人氏が行った。阿部氏はまず、スマートフォンの利用状況について、インターネットやソーシャルサービスに比べ、通話に使う時間は短いという調査結果を提示し「スマートフォンは電話というよりもタブレットとして利用されている」と述べた。

 携帯しやすく電話もできるスマートフォンと、画面が大きく操作性に優れるタブレット。どちらもメリットがあるが、2台を常に持ち歩いて使い分けるのは、通信費が高くなるし何より重い――という問題を解消するデバイスとして、通話機能を備えるタブレット「Fonepad」を開発したという。

 阿部氏はFonepadの特徴として、ノイズやエコーを低減するダブルマイク、イコライザなどの設定を行えるオーディオシステム「SonicMaster」などを紹介したほか、タブレットを耳にあてて行う通常の通話、フロントカメラを使ったビデオ通話など、さまざまな通話方法に対応することをアピールした。Fonepadの発売時にはSIMカードのプレゼントキャンペーン「Fonepad×絶対もらえるIIJ SIMキャンペーン」も実施する。

photophotophoto スマートフォンが電話用途で使われることは少ないという(写真=左)。スマートフォンとタブレット、どちらも持ち歩きたいがコストや重量の面で厳しい。それに対する回答が「Fonepad」だ(写真=中央)。Fonepadには3種類の通話モードがあるという(写真=右)
photo TransAiO P1801のコンセプトは「今までにない家族のためのPC」。タブレットの利点とデスクトップPCの利点をどちらも持ち合わせた製品として訴求する

 TransAiO P1801のコンセプトは「今までにない家族のためのPC」だ。これは18.4型フルHD液晶ディスプレイ内蔵の「スクリーン」部を「PCステーション」部と合体/分離できる2ピース構成の製品で、用途に合わせて「PCモード」「PADモード」「リモートデスクトップモード」の3つを切り替えながら利用できる。「デスクトップPCならではの処理能力と、タブレットの直感的な操作感、そして可搬性を同時に実現させた製品」(阿部氏)という。

 Core i7-3770(3.4GHz/最大3.9GHz)とGeForce GT 730M(グラフィックスメモリ2Gバイト)をPCステーションに内蔵し、高い性能を確保しつつ、重量約2.4キロと家の中で持ち運べる大きなAndroidタブレットとしても利用できる。本体にスタンドを内蔵しているため、楽に設置できるのも特長だ。阿部氏は「今回はAiO型のPCにも革新的な製品を投入できた。今後も我々は革新的なデバイスを発表していく」と強調した。

タブレット/スマートフォン用プロセッサの開発に注力するインテル

photo インテル執行役員 技術本部本部長の土岐英秋氏

 Fonepad ME371MGでインテル製プロセッサ「Atom Z2420」が採用されたことを受け、製品発表会にはインテル執行役員 技術本部本部長の土岐英秋氏も登壇。スマートフォン/タブレット用アーキテクチャの製品ロードマップや、Atom Z2420の特長を説明した。

 インテルは近年、タブレットやスマートフォン用のプロセッサの開発を進めており、日本でもAtom Z2760を搭載したWindows 8タブレットが登場しているが、Atom Z2420はスマートフォン向けのSoC(System-on-a-Chip)であり、開発コードネームはLexingtonとなる。Lexingtonは「価格と性能をバランスさせた普及価格帯向けのシリーズ」(土岐氏)であるが優れた性能も備えるという。

 土岐氏はAtom Z2420の特徴として、1080p/30fps動画のエンコード/デコードや、プライマリ500万画素+セカンダリ130万画素の低光量静止画撮影に対応すること、グラフィック性能などを挙げた。特に静止画撮影機能については、秒間7コマの連写を行い、その中から最もよい写真(被写体が目をつぶっていないなど)を自動的に選び出すバースト・キャプチャー機能を紹介した。

photophotophoto 近年インテルはスマートフォンやタブレット向けのプロセッサを積極的に投入している(写真=左)。スマートフォン向け製品のロードマップ。Atom Z2420(Lexington)は普及価格帯の製品向けである一方で、MedfieldやClover Trail+は高性能な製品向けとなる(写真=中央)。Atom Z2420の特徴(写真=右)

 インテルは今後もスマートフォン、タブレット向けのプロセッサに注力するという。そのためハードウェアの開発だけではなく、「Androidプラットフォームにおけるアプリ互換性向上のための移植や最適化を進めている」と土岐氏は話す。同社は3000種類を超える人気アプリをx86向けに検証しており、2013年にはメジャーなアプリケーションベンダーとの協業を拡大する予定としている。

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