NTT(日本電信電話)は7月26日、VRゴーグルや3Dグラスを装着せずに、バーチャルキャラクターが鏡から飛び出して見える「超鏡空中像表示システム」を開発したと発表した。同社によると本技術は世界初とのことで、博物館や美術館といった文化施設への導入、デジタルサイネージへの活用、イベントなどエンターテインメントの場において、新たな映像視聴体験の創出が期待できるという。
「超鏡空中像」はNTTによる造語で、バーチャルキャラクターを鏡の中に表示するだけでなく、鏡の外にも自在に移動させることができるという映像表示技術だ。
バーチャルキャラクターなどを、鏡の内から外へと連続的に空中に表示することで、高い“実在感”を実現している他、鏡の内外どちらに表示されている場合でも、ユーザーが自分の手を見ながら、双方向的かつ直感的な操作が可能になるという。
また、鏡を3面構成とすることにより、視域の拡大を実現している。公開されたプロトタイプでは4〜5人が同時に空中像を視聴できるようにしている。具体的なデバイスのサイズは奥行きが約2mで、ハーフミラーの一辺が約60cmとなっており、20cmのサイズで空中像を表示できる。サイズは、用途に応じて「小型化」「大型化」どちらにも対応もできる。
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