デルの「Venue 8 Pro」は、Officeなしの構成で3万9980円、Office Home and Business付きの構成で4万1980円と、高いコストパフォーマンスを誇る8型Windows 8.1タブレットだ。
本体サイズは縦位置の状態で130(幅)×216(高さ)×8.9(厚さ)ミリ、重量は約395グラム。現行の8型Windows 8.1タブレットでは国内未発売の「Lenovo Miix2」に次ぐ薄さと軽さだ。ボディはカッチリした作りで質感がよく、低価格ながらチープな印象はない。18ワットアワー(4830ミリアンペアアワー)の2セルバッテリーを内蔵し、公称のバッテリー駆動時間は約8時間としている。
液晶ディスプレイはほかの8型Windows 8.1タブレット同様、1280×800ドット表示だ。画素密度は188ppi(pixel per inch:1インチあたりのピクセル数)と、Retinaディスプレイほどの高密度ではないが、表示の粗さは目立たない。液晶パネルは広視野角のIPS方式を採用し、オプションのアクティブスタイラス(シナプティクス製で2980円)を使ったペン入力にも対応する。

1280×800ドット表示の8型ワイドIPS液晶ディスプレイを搭載(写真=左)。10点マルチタッチ対応のタッチパネルに加えて、オプションのアクティブスタイラス(シナプティクス製)を使ったペン入力にも対応する。ボディカラーはシンプルなブラックと、鮮やかなレッドを用意。写真のレッドは表面に細かな同心円状の凹凸がつけられており、質感が高く、手が滑りにくい(写真=右)CPUにはBay Trail-Tの開発コード名で知られるタブレット向けの省電力SoC「Atom Z3000」シリーズを採用。クアッドコアのAtom Z3740D(1.33GHz/最大1.86GHz)を搭載し、グラフィックス機能は統合されたIntel HD Graphicsを利用する。メモリは2Gバイト(DDR3L-RS 1600MHz/シングルチャンネル)、ストレージは64Gバイト(eMMC)だ。ストレージ容量の異なるモデルは用意しない。プリインストールOSのWindows 8.1はほかのAtom搭載機と同様、32ビット版となる。
通信機能は、IEEE802.11a/b/g/nの無線LAN(2×2/MIMO)とBluetooth 4.0を標準装備。購入時には3G通信(HSPA+)に対応したSIMロックフリーのMicro SIMスロット(7854円)も追加可能だ。また、ワイヤレスディスプレイ機能のMiracast、約500万画素のアウトカメラ、約120万画素のインカメラ、Micro USB 2.0(充電とデータ転送用)、ヘッドフォン/マイク共用端子、最大32Gバイト対応microSDメモリーカードスロット、スピーカー、マイクを搭載する。
オプションには、薄型でカバーにもなるBluetooth接続の「ワイヤレスキーボード」(9980円)と、立ててスタンドとしても使える「タブレットケースフォリオ」(4380円)を用意している。
ワイヤレスキーボードはタブレット本体と同じフットプリントで、タブレットケースフォリオにマグネットで吸着する仕様だ。つまり、タブレット本体、ケース、キーボードの3つを重ねた状態で持ち運べる。

タブレットケースフォリオは折り返してスタンドとしても利用できる(写真=左)。ワイヤレスキーボードと組み合わせることで、モバイルノートPCのように使える。充電はMicro USB経由で行う。小型の10ワットACアダプタとUSBケーブルは分離できるため、スマートフォンなどの充電にも使えるだろう(写真=右)詳細なレビューは国内モデル製品版の入手後になるが、製品発表会にて海外モデルを短時間触れた限りでは、オプション類も含めて価格以上の満足度が得られそうな8型Windows 8.1タブレットという印象を受けた。
現時点で1つ弱みがあるとすれば、年末ギリギリの2013年12月30日という発売日だ。初回出荷分がユーザーの手元に届くのは、2014年1月10日ごろになるという。11月22日からはAmazon.co.jp限定で特典付きの先行予約キャンペーンを行う予定なので、気になる方はチェックしてみてはいかがだろうか?


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