これまでお伝えしてきた通り、12月3日にMicron Technologyはコンシューマー向けブランドである「Crucial」事業の撤退を発表した。
製品の出荷は2026年2月までとなり、その後に市場在庫が払底したらCrucialブランドの姿は消える。
取材した金曜日(12月5日)夕方に、同ブランドのメモリやSSDを巡る混乱、購入ラッシュの様子は見られなかった。ただし、即座に同ブランドの購入制限を設けたTSUKUMO eX.のような例もある。同店は「先んじて手を打ったところがあります」という。
表向きは静かな様子だが、これまで以上の深刻さに頭を抱えるショップは少なくない。パソコン工房 秋葉原パーツ館は「これでメモリ(の高騰と品薄)は年単位が確定したと思います。Crucialはとりわけコンシューマー市場をよく見てくれるブランドでした。そのブランドがなくなるわけで、2027年やその先まで見据えないといけなくなりましたね」とため息を漏らす。
別のショップも「Crucialが提供していたメモリやSSDがごっそり消えるわけではなくて、他のブランドに供給される流れもできるはずです。ただ、それでもコンシューマー向けに積極的に展開してくれるか不透明です。相対的に優先順位が下がるのは間違いないでしょうね」と悲観していた。
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