入門機からエンタメ機まで15型モデルのラインアップを大幅強化──「HP ENVY」「HP Pavilion」ノートPC新モデル:2014年PC春モデル
日本HPのノートPC春モデルは、15.6型のラインアップに6つの新モデルを投入し、ボリュームゾーンを大幅に拡充している。
ボリュームゾーンの15.6型モデルを強化
日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)は1月10日、2014年PC春モデルを発表した。このうちノートPCは、同市場の7割以上を占めるという15型クラスに注力。低価格なエントリー機から先進機能を詰め込んだエンタメ機まで、幅広いラインアップを用意した。
具体的には、高級志向のENVYブランドに「HP ENVY15」、Pavilionブランドに「HP Pavilion15(AMD)」と「HP Pavilion15(インテル)」、安価なHPブランドにタッチ対応の「HP15 TouchSmart」と、「HP15(AMD)」および「HP15(インテル)」を投入している。
「HP ENVY15-j100」シリーズ
HP ENVY15は、高級感のあるアルミ外装と、質感の高いシルキーラバーコーティングをトップカバーに施した「HP ENVY15-j100」シリーズ2モデルが登場した。
15.6型ワイドのフルHD液晶ディスプレイや、第4世代Core i7+外付けGPUによる高い性能、高速レスポンスを実現するSSDアシストハードドライブのほか、クアッドスピーカー+サブウーファで構成されるbeatsaudioサウンドシステム、バックライト付きキーボードなど、ENVYの名にふさわしいモデルに仕上がっている。
主なスペックは、下位の「HP ENVY15-j130TX パフォーマンス・フルHDモデル」がCore i7-4200M(2.5GHz/最大3.1GHz)、4Gバイトメモリ、24GバイトSSD(キャッシュ)+750GバイトHDD、GeForce GT 740M(2Gバイト)という構成。上位の「HP ENVY15-j131TX プレミアム・フルHDモデル」がCore i7-4702MQ(2.2GHz/最大3.2GHz)、4Gバイトメモリ、24GバイトSSD(キャッシュ)+1TバイトHDD、GeForce GT 750M(4Gバイト)という構成になる。
インタフェースは共通で、SDメモリーカードスロットのほか、USB 3.0×4(うち1つは電源オフUSBチャージ機能付き)、HDMI出力、ギガビットLAN、ヘッドフォン/マイクなど。液晶上部に約92万画素のHP TrueVision HD Webcamを内蔵するほか、指紋認証センサーも備える。ワイヤレス機能は、IEEE802.11b/g/n+Bluetooth4.0。
本体サイズは、380(幅)×250(奥行き)×18(高さ/最薄部)ミリ、重量は約2.3キロ。6セルバッテリーで約6時間のバッテリー駆動が行える。OSは64ビット版Windows 8.1だ。直販のHP Directplus価格はパフォーマンス・フルHDモデルが7万9800円から、プレミアム・フルHDモデルが9万6810円から。1月10日より販売を開始する。
HP Pavilion15-n200(インテル/AMD)
HP Pavilion15は、インテルプラットフォームとAMDプラットフォームの2ラインが用意される。いずれも1366×768ドット表示に対応する15.6型ワイド液晶や、従来のENVY dv6と比較して約4割薄くなったボディは共通化されており、メタルな質感を強調する「ミネラルブラック」のカラーリングになっている。
HP Pavilion15-n200(インテル)は、CPUのグレードと光学ドライブで差別化した「スタンダードモデル」「パフォーマンスモデル」「プレミアムモデル」の3モデルがラインアップされてる。主なスペックは、CPUがCore i3-3217U(1.8GHz)/Core i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)/Core i7-4500U(1.8GHz/最大3GHz)、メモリが4Gバイト/8Gバイト/12Gバイト、ストレージが500Gバイト/1TバイトハイブリッドHDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチ/BD-ROMドライブとなっている。
インタフェースは、SDメモリーカードスロット、USB 3.0×2、USB 2.0×2、HDMI出力、ギガビットLAN、ヘッドフォン/マイクなど。ワイヤレス機能としてIEEE802.11b/g/n+Bluetooth4.0を搭載するほか、約92万画素のWebカメラ「HP TrueVision HD Webcam」を備える。本体サイズは、約385(幅)×260(奥行き)×23-25(高さ)ミリ、重量は約2.4キロ。OSは64ビット版Windows 8.1/8.1 Proだ。
HP Directplus価格は、スタンダードモデルが5万4600円から、パフォーマンスモデルが5万9850円から、プレミアムモデルが7万9800円から。1月10日より販売を開始する。
一方のHP Pavilion15-n200(AMD)は、CPUにA4-5000(1.5GHz)を採用するスタンダードモデルと、A6-5200(1.5GHz)のパフォーマンスモデルを用意。メモリは4Gバイト~12Gバイト、HDDは500Gバイト/1Tバイト、DVDスーパーマルチドライブ、グラフィックスは前者がAMD Radeon HD 8330、後者がAMD Radeon HD 8670Mという構成になる。インタフェースや本体サイズはインテルモデルとほぼ同じだ。HP Directplus価格はスタンダードモデルが4万5590円から、パフォーマンスモデルが5万2080円から。
HP15 TouchSmart、HP15(AMD/インテル)
10万円を大きく切る求めやすい価格帯に投入されるHP15シリーズは、タッチ対応のエントリー機「HP15 TouchSmart-d000」と、インテルプラットフォームを採用する「HP15-d000」(インテル)が量販店向けに、AMDプラットフォームの「HP15-g000」(AMD)が直販向けに用意される。
HP15 TouchSmart-d000の主なスペックは、CPUがCeleron N2810(2GHz)、メモリが4Gバイト、ストレージが750GバイトHDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチで、タッチ対応の15.6型ワイド液晶(1366×768ドット/HDブライトビュー・ディスプレイ)を備える。
インタフェースは、SDメモリーカード、USB 3.0×1、USB 2.0×2、アナログRGB出力、HDMI出力、有線LAN、ヘッドフォン、マイクなど。約92万画素のWebカメラとIEEE802.11b/g/n+Bluetooth 4.0も内蔵する。本体サイズは、380(幅)×260(奥行き)×30~32(高さ)ミリ、重量は約2.8キロ。OSは64ビット版Windows 8.1。店頭実売価格は7万円前後の見込みで、1月下旬に出荷される予定だ。
HP15-g000の主なスペックは、CPUがCeleron N2810(2GHz)、メモリが4Gバイト、ストレージが500GバイトHDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチで、タッチ対応の15.6型ワイド液晶(1366×768ドット/HDブライトビュー・ディスプレイ)を備える。
インタフェースは、SDメモリーカード、USB 3.0×1、USB 2.0×2、アナログRGB出力、HDMI出力、有線LAN、ヘッドフォン、マイクなど。約92万画素のWebカメラとIEEE802.11b/g/n+Bluetooth 4.0も内蔵する。本体サイズは、378(幅)×260(奥行き)×28.5~30.5(高さ)ミリ、重量は約2.2キロ。OSは64ビット版Windows 8.1。予想実売価格は6万円前後、1月下旬より出荷される。
HP15-g000の主なスペックは、AMD E1-2100 APU(1GHz)、4Gバイトメモリ、500GバイトHDD、DVDスーパーマルチドライブ。インタフェースは、SDメモリーカード、USB 3.0×1、USB 2.0×2、HDMI出力、有線LAN、ヘッドフォン、マイクと、HP15-g000からアナログRGB出力が省かれた構成になる。ワイヤレス機能として、IEEE802.11b/g/n+Bluetooth 4.0を搭載するほか、約92万画素のWebカメラを内蔵する。なお、本体サイズは約378(幅)×260(奥行き)×25~27(高さ)ミリで、HP15-d000とほぼ同じフットプリントになるが、若干薄くなっている。OSは64ビット版Windows 8.1。HP Directplus価格は4万2840円から。
HP Pavilion11 x2とHP Pavilion10 TouchSmartに新色追加
このほか、液晶ディスプレイを着脱できる11.6型の「HP Pavilion11 x2」に、新色のフライヤーレッド(従来モデルはスパークリングブラック)を、10.1型のタッチ対応液晶を搭載するモバイルPC「HP Pavilion10 TouchSmart」に、ホワイト/ブラックを加えている(従来モデルはシルバー/ブラックのツートーン)。
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