VAIO株式会社、第1弾製品はSONYロゴがない「VAIO Pro 11/13」「VAIO Fit 15E」:新生VAIOは2シリーズ3モデルから
ソニーから分離したVAIO株式会社がついに発足。第1弾製品はおなじみの「VAIO Pro 11」「VAIO Pro 13」「VAIO Fit 15E」だが、SONYロゴが省かれ、Haswell RefreshやWindows 8.1 Updateを採用するなど、一部仕様が異なる。【スペック追記】
ソニーストアで受注開始
7月1日に発足したVAIO株式会社は同日、ソニー分離後初の「VAIO」ブランドPC新モデルとして、2シリーズ計3モデルを発表した。ラインアップはクラムシェルの11.6型モバイルノート「VAIO Pro 11」、13.3型モバイルノート「VAIO Pro 13」、15型ノート「VAIO Fit 15E」だ。
販売については、ソニーマーケティングの運営するソニーストアにて行う。受注開始予定日は個人向けが7月1日、法人向けが8月4日の予定だ。ソニーストアでの販売価格はVAIO Pro 11が12万円から、VAIO Pro 13が13万円から、VAIO Fit 15Eが10万円から(いずれも税別)。購入時にハードウェアの構成やOSを選択できる。
これらはいずれもソニー時代のVAIOブランドから引き継いだノートPCであり、製品から「SONY」ロゴが省かれ、付属ソフトウェアを最小限に絞るなど、一部仕様を変更したモデルだ。CPUにHaswell Refreshを採用し、OSに64ビット版Windows 8.1 Pro Updateを選べるようになった。今後VAIOはODMモデルを含めたすべてのモデルを長野県安曇野市の本社にて最終チェック後に出荷する。
Windows 8.1 Update、Haswell Refreshを採用
3モデルとも、OSは64ビット版Windows 8.1 Update、64ビット版Windows 8.1 Pro Update、Windows 8.1 Proダウングレードによる32ビット版Windows 7 Professional(SP1)、64ビット版Windows 7 Professional(SP1)から、CPUはCore i3-4030U(1.9GHz)、Core i5-4210U(1.7GHz/最大2.7GHz)、Core i7-4510U(2.0GHz/最大3.1GHz)から選べる。グラフィックス機能はCPUに統合されたIntel HD Graphics 4400だ。
VAIO Pro 11とVAIO Pro 13は、4Gバイト/8Gバイトメモリ、128Gバイト/256Gバイト/512GバイトSSD(Pro 11はSATA、Pro 13はPCIe)、タッチパネル付きもしくはタッチパネルなしの1920×1080ピクセル表示対応ディスプレイ(トリルミナスディスプレイ for mobile)が指定できる。
通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/acの無線LAN、Bluetooth 4.0+HS(Windows 7 Professional選択時はBluetooth 4.0)を標準搭載。SDXC対応SDメモリーカードスロット、USB 3.0×2、HDMI出力、ヘッドフォン出力、"Exmor R for PC" CMOSセンサー搭載の92万画素カメラ、ステレオスピーカー、デュアルマイクも備えている。
VAIO Pro 11はタッチパネルなしの構成で本体サイズが285(幅)×197(奥行き)×11.9~15.8(高さ)ミリ、重量が0.77キロ。タッチパネル付きの構成で本体サイズが285(幅)×197(奥行き)×13.2~17.2(高さ)ミリ、重量が約0.87キロだ。バッテリー駆動時間はWindows 8.1 Update/8.1 Pro Update、メモリ8Gバイトの構成で約9.0時間(JEITA 2.0)。
VAIO Pro 13はタッチパネルなしの構成で本体サイズが322(幅)×216(奥行き)×11.3~15.8(高さ)ミリ、重量が約0.94キロ(512GバイトSSD搭載時は約0.96キロ)。タッチパネル付きの構成で本体サイズが322(幅)×216(奥行き)×12.8~17.2(高さ)ミリ、重量が約1.06キロ(512GバイトSSD搭載時は約1.08キロ)だ。バッテリー駆動時間はWindows 8.1 Update/8.1 Pro Update、メモリ8Gバイト構成時で約10.5時間(JEITA 2.0)。
VAIO Fit 15Eは、500GバイトHDD、DVDスーパーマルチドライブを搭載し、メモリは4Gバイト/8Gバイト、液晶ディスプレイはタッチパネルの有無と2種類の解像度(1920×1080ピクセル/1366×768ピクセル)から選べる。
通信機能は1000BASE-Tの有線LAN、IEEE802.11b/g/nの無線LAN、Bluetooth 4.0+HS(Windows 7 Professional選択時はBluetooth 4.0)を標準搭載。SDXC対応SDメモリーカードスロット、USB 3.0×2、USB 2.0×2、HDMI出力、ヘッドフォン出力、マイク入力、"Exmor R for PC" CMOSセンサー搭載の92万画素カメラ、ステレオスピーカー+サブウーファー、モノラルマイクも備えている。
タッチパネルなしの構成で本体サイズは380.3(幅)×260.8(奥行き)×25.1(高さ)ミリ、重量は2.5キロ。タッチパネル付きの構成で本体サイズは380.3(幅)×260.8(奥行き)×26.1(高さ)ミリ、重量は2.7キロだ。バッテリー駆動時間はWindows 8.1 Update/8.1 Pro Updateの構成で約6時間(JEITA 2.0)。
※VAIO Pro 11/13、VAIO Fit 15Eのスペックを追記しました(2014年7月1日18時30分)
関連記事
「大きな集団は、小さなPCメーカーになった」:VAIO、Webページ「vaio.com」で予告開始
7月1日に設立するVAIO株式会社が、Webページ「vaio.com」の予告公開を始めている。どんなPCを作るのかな?:「VAIO株式会社」の設立記者会見を7月1日に開催
代表の関取氏が新会社の事業や商品に関する説明を行う予定。ソニー売却のPC事業、「VAIO株式会社」として再スタート
VAIOブランドが社名になりました。本田雅一のクロスオーバーデジタル:ソニーから分離で「VAIO」の魂は失われてしまうのか
斬新なPCを数多く輩出してきたソニーのVAIO事業が、日本産業パートナーズに譲渡される。なぜ、こうした事態になったのか、そしてVAIOブランドのPCは今後どうなるのか?ソニー「苦渋の決断」 平井社長が話したPC事業とテレビ事業
ソニーが2014年3月期第3四半期決算会見で、PC事業の収束とテレビ事業の分社化について説明した。PC事業は日本産業パートナーズに譲渡し、VAIOのブランドは当面残るという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.