ソニーと日本産業パートナーズは5月2日、ソニーのPC事業譲渡に関する正式契約を締結したと発表した。VAIOブランドを含むPC事業を引き継ぐ形で、新たにVAIO株式会社として7月1日をめどに事業を開始する。
出資金は10億円で、出資比率は日本産業パートナーズが95%、ソニーが5%(取引完了時)。代表取締役社長は関取高行氏。本社所在地は長野県安曇野市豊科5432、従業員数は約240名だ。
既報の通り、ソニーとしてのPC事業は2014年春モデルを最後に収束しているが、販売済み商品のアフターサービスは継続する。
ソニーは、本取引が2014年5月1日に公表した同社の2013年度通期連結業績見通しに与える影響はないとしている。同社のPC事業収束に伴い2014年度に発生する見込みの費用総額は現在精査中であり、2014年5月14日に予定している2013年度決算発表で公表する予定だ。
関連記事
- 本田雅一のクロスオーバーデジタル:ソニーから分離で「VAIO」の魂は失われてしまうのか
斬新なPCを数多く輩出してきたソニーのVAIO事業が、日本産業パートナーズに譲渡される。なぜ、こうした事態になったのか、そしてVAIOブランドのPCは今後どうなるのか? - ソニー、VAIO事業譲渡を正式発表
ソニーが「VAIO」ブランドで展開するPC事業の譲渡を発表。VAIOシリーズの企画、設計、販売などソニーとしての事業は2014年春モデルを最後に収束する。 - ソニー、国内ファンドにPC事業売却の一部報道にコメント(2月5日)
- ソニー、「PC事業でレノボと提携」の一部報道を否定(2月1日)
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.