お手ごろ価格の10.1型Windowsタブレット「Diginnos Tablet DG-D10IW」実力検証:Winタブ入門機に格安の選択肢(2/3 ページ)
サードウェーブデジノスの「Diginnos Tablet DG-D10IW」は、OSにWindows 8.1 with Bingを採用することで、必要十分な機能を備えながら手ごろな価格を実現したのが特徴だ。使い勝手を見ていこう。
低価格ながら充実した基本スペック
CPUには、開発コードネーム「Bay Trail-M」ベースのCeleron N2807を採用している。CPUコアとGPUコアのほかに、Serial ATAやUSB、PCI Expressなどチップセットの機能も統合したSoC(System On Chip)だ。
タブレットでの採用例が多い「Bay Trail-T」(Atom Z3770、Atom Z3740など)とはチップセット部分の機能が異なる。Bay Trail-TがeMMCやWebカメラ用などタブレットに最適化されたインターフェイスを統合するのに対し、Bay Trail-MではUSB 3.0、Serial ATA 3Gbps、PCI ExpressなどPC向けのインタフェースを統合している。
メモリは4Gバイト(DDR3L-1333)、データストレージは64GバイトのeMMCを搭載している。通信機能としては、IEEE802.11b/g/n対応の無線LANとBluetooth 4.0+HSを内蔵する。
本体装備の端子は、USB 3.0ポート(フルサイズ)とmicroSDカードスロット(SDXC対応)が1基ずつ、ヘッドフォン出力、そしてディスプレイ出力としmicroHDMIを装備する。Webカメラは画面上のフレームと裏面上部に1つずつ装備している。画素数は記載されていないが、撮影画像のピクセル数はどちらも1280×720ピクセルであったことから100万画素前後だろう。
廉価版のCPUを搭載してはいるものの、価格を考えるとかなり充実した内容といえる。フルサイズのUSB3.0ポートを搭載しているのでPC用の周辺機器も変換コネクタなしでそのまま使えるため、PCを使い慣れた方には使いやすいだろう。
十分な明るさの16:10ディスプレイ、キーボードも無料添付
10.1型液晶ディスプレイは、1200×800ピクセルに対応する。高解像度とはいえないが、アスペクト比16:10で、コンシューマ向けのWindowsタブレットに多い1366×768ドット(16:9)よりも縦のドット数が多く、Officeアプリなどは使いやすいだろう。
表面は光沢仕上げで、写真などを鮮やかに表示する一方、照明などは写り込みやすい。液晶の配向方式は明記されていないが、評価機を見る限りは、視野角が広いIPSだと思われる。明るさも十分な水準で、視認性は良好だ。
画面には10点マルチタッチに対応したタッチパネルを内蔵している。表面のガラスが厚すぎてはっきりとした視差を感じることもなく、表面の滑り、精度とも良好で、自然な操作感だ。
今回は試用ができなかったが、ドスパラのWebサイトでは「訳あり」と断ったうえで、「カバー一体型キーボード」をプレゼントするキャンペーンを行なっている。本体にジャストフィットするカバーとキーボードが一体になっており、キーボード部分は本体底面のコネクタに磁力で接続して使う。「訳あり」の内容はキーボードに「\」および「_(ろ)」のキーがないことによるものだ。Webサイトにも記載があるように、IMEの辞書へ登録するなど使い方を工夫することで対処できる。
プログラマーなどにとっては致命的な欠陥かもしれないが、タブレットを使う一般ユーザーにとっては実用上さほど問題ないと思われる。通常、こういったキーボードは意外と安くなく、1万円前後するものも少なくないため、無料プレゼントはかなりお得といえる。
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