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NASに保存したコンテンツをいつでもどこでも楽しみたい!ASUSTORで始めるメディアサーバ(2/2 ページ)

前回はASUSTORの「AS-202TE」をメディアプレーヤーとして活用する方法を紹介した。今回はAS-202TEをメディアサーバとして利用し、いつでもどこでもコンテンツを楽しめる環境を構築していく。

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メディアファイルを外出先で楽しむには

 コンテンツ再生にモバイルデバイスを用いる最も大きな利点は、「いつでも」「どこでも」楽しめるというところだろう。家の中でも有用だが、せっかくならば外出先でも動画や音楽を楽しみたい、と思うのは当然だ。

 Plex Media Serverを外部から楽しむためにはまず、Plexアカウントを作成する。Plex Media Serverのホーム画面から歯車アイコンをクリックして設定を選択、左側のメニューにある「Connect」もしくは「接続」から新規登録を行う。登録にはログインに使用するユーザー名、メールアドレス、パスワード、誕生日を入力し、利用規約を承諾して「新規登録」ボタンをクリックする。

 画面上に「サインインしています」と「サーバはXXXXX番ポートにマップされています」が表示されたら設定完了だ。その後、登録したメールアドレスに登録確認メールが届くので、確認処理を終わらせておこう。

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 なお、このときにPlex Media Serverは、UPnPの機能を使って外部からPlex Media Serverサービスが稼働しているポート32400に接続できるよう、ルータの設定を変更しているので注意しよう。

歯車アイコンの設定から「Connect」もしくは「接続」を選択、「新規登録」をクリック
ユーザー名、メールアドレス、パスワード、誕生日を入力、利用規約を承諾したら新規登録ボタンをクリック
登録が完了すると自動的にサインイン、ルータでUPnPが有効になっていたらPlex Media Serverが外部からアクセス可能な状態になる
ルータのUPnPが無効になっていた場合はサインインは成功、サーバとの接続失敗となる。UPnPを有効にするか、ポートを固定してルータにNATを設定する
UPnP有効なルータの状況表示。外部ポート19452にPlex Media Serverのサービスが稼働している32400がマッピングされているのが分かる

 外部から利用する場合にはブラウザからPlexサーバにアクセスしてサインインする。

Plexサーバ(https://plex.tv/web/)にブラウザからアクセス、右上の「SIGN IN」をクリックしてサインイン
右上の「LAUNCH」ボタンをクリックすれば
家庭内ネットワークでアクセスするときと同じ画面が表示される
スマートフォンからも同様にPlexサーバにアクセス、左上のアイコンをタップして「Sign in」を選択(画面=左)。ユーザー名(もしくはメールアドレス)とパスワードを入力(画面=右)
サインインが完了したら再び左上のアイコンをタップ、「Launch」をクリックする(画面=左)。PCと同様の画面が表示される(画面=右)
視聴情報は同期されるため、他のプレーヤーで視聴した位置から再生を再開することができる。しかし、Android上のChromeで試したところ、指定はできるものの、実際には冒頭からの再生となってしまった

 なお、前述したようにPlexにはさまざまなプラットフォームの専用プレーヤーが公開されている。有償のプレーヤーもあるが、より簡単で操作性に優れること、UIがデバイスに応じて最適化されていること、カバーされる機能が広いことなどからPlexの再生環境をより充実させたい、と考える人は導入するとよいだろう。

Android版Plexは506円、iOS用は500円(原稿執筆時)。ユーザ名とパスワードを入力してログイン(画面=左)。モバイルに特化したインタフェースで使い勝手が向上(画面=右)
UIはモバイルスタイルとTVスタイルから選択可能。TVスタイルでは横画面固定になる
専用アプリではレジュームも対応できる
Windowsほか、PC用はPlexダウンロードページ(https://plex.tv/downloads)からダウンロードしよう
サインイン時にはPINコードが表示される。別途ブラウザを起動し、Plexサイトにログイン
指示されたPINを入力。これでアカウントとひも付けが行われる
正しいPINを入力したらHome Theater側にSigned inの表示
マニュアルを選択すれば直接アカウント情報を入力することも可能だ
Plex Home Theaterはいわゆる10フィートUI。キーボードで操作する場合はカーソルキーとエンター/ESCで操作する

 今回紹介したPlex Media ServerをASUSTOR製NASに導入することで、これまで貯め込んできたメディアファイルを、いつでも、どこにいても楽しめるライブラリへとレベルアップさせることができる。これは前回のXBMCと排他的な関係ではなく、双方で管理することが可能だ。どちらも存在するメディアファイルをマスターとしたライブラリを構築するので、データの同期や不整合を心配する必要もない。

 ファイルサーバから一歩進んだメディアサーバで、より豊かなデジタルライフを楽しんでみてはいかがだろうか。

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