XPマシンの代わりに小型の7マシンを組む雰囲気に:2014年のアキバまとめ前編(4/4 ページ)
自作PC街としての「アキバの2014年」を前編/後編に渡って8大トピックで振り返る。前半の4テーマは「Kaveri」と「消費税×XP終了」「ベイトレ」そして「Haswell Refresh&Intel 9シリーズ」だ。
5月~7月:Haswell Refresh&Intel 9シリーズマザーがデビュー!
メインストリームのCPUとチップセットは大型連休明けの5月11日に新モデルが投入された。LGA 1150対応のCPU群「Haswell Refresh」と、対応する「Intel Z97/H97 Express」マザーボードで、従来の主流であるHaswellとZ87/H87マザーの後継として登場している。
登場時に注目を集めたのはZ97/H97マザーだ。10Gbps級の高速転送が可能なM.2とSATA Express端子を備えるモデルが中上位に数多くあり、Haswellからの大幅な改良がないHaswell Refreshと比べて新規性が大きいのが大きな要因になっている。また、「Intel 8シリーズと比べてサウンド環境を強化したモデルが増え、デザインを大きく変えたシリーズもあり、全体的に意欲作が多い印象です」(BUY MORE秋葉原本店)と、新機能以外でも高く評価する声が多かった。
同世代のCPU側で目立ったのは、6月下旬に登場したHaswell Refreshの倍率可変版といえる「Devil's Canyon」だ。Devil's Canyonは「Core i7-4790K」と「Core i5-4690K」があり、価格は4万円前後と2万8000円前後となる。上位のCore i7-4790Kが人気を牽引するかたちで好調に売れているが、多くのショップが年末まで在庫を切らさず、潤沢に供給し続けている。
また、Pentium誕生20周年を記念したHaswell Refreshモデル「Pentium G3258」も8000円強で7月に登場している。クロック倍率を固定しない仕様で、こちらも保証外ながらオーバークロックモデルとして人気を博した。某ショップは「4GHz台後半でも安定動作する個体が多いみたいです」と話していた。
残り4つのトピックスは後編で解説していこう。
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