これが13.3型“世界最小”モバイルノートの実力だ――「XPS 13 Graphic Pro」徹底検証(後編):デザインよし、使い勝手よし、性能はどう?(2/3 ページ)
アルミとカーボンをぜいたくに使い、狭額縁設計で13.3型ノート“世界最小”ボディを実現した「XPS 13 Graphic Pro」。今回はさまざまなテストを実施し、その実力に迫る。
1キロ強のモバイルノートPCとして十分なスタミナ
Webブラウズとテキスト入力を想定したBBench 1.01におけるバッテリー駆動時間の計測では、満充電から残り5%で休止状態に入るまで8時間40分駆動した(輝度40%固定)。電源がオフになる限界時点は4%で、そこまでの駆動時間は8時間45分だ。
いずれも計測方法が違う公称値(最大約15時間)には遠く届かない結果だが、常時無線LAN接続している状態での駆動時間であり、モバイルノートPCとして十分なスタミナを備えている。
静音性は高負荷時に若干気になるレベル、放熱性は満足できる
ファンレスではないため、無音とまでは行かないが、静音性もおおむね良好と言える。簡易測定で騒音をチェックした結果を見てみよう。本体右横から約5センチ手前に騒音計を設置して計測したところ、アイドル時で31.7デシベル、FF14ベンチを2回以上連続実行した場合で45.2デシベルという結果だった(暗騒音29.0デシベル、室温18.0度)。ベンチマークテスト実行中の高負荷時にはファンノイズが加わるが、うるさく感じるほどではない。
動作中の発熱も問題ない。室温18.0度の環境で放射温度計(シンワ製、レーザーポイント機能付き)にてボディ表面温度を実測したところ、高負荷時(FF14ベンチを2回連続実行)にはキーボード下部の中央部が32.3度と若干温かくなったが、特に高温になる部分もなく、放熱性は良好と言える(室温18.0度)。
XPS 13 Graphic Proの発熱テスト結果(室温18.0度) | |
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測定した部分 | 表面温度 |
キーボード上部・左 | 26.5度 |
キーボード上部・中央 | 28.8度 |
キーボード上部・右 | 31.7度 |
キーボード下部・左 | 23.2度 |
キーボード下部・中央 | 32.3度 |
キーボード下部・右 | 23.9度 |
パームレスト・左 | 24.5度 |
パームレスト・中央(タッチパッド) | 25.8度 |
パームレスト・右 | 20.9度 |
ちなみに、FF14ベンチを2回以上実行したときのCPU温度は、HWiNFO64によると最大71度までの上昇で収まっていた。室温が低かったものの、CPUの耐熱温度(105度)までかなり余裕がある数値だ。
ベンチマークテストの概要
- バッテリー駆動時間テスト
- BBench 1.01
※電源プラン「バランス」+輝度40%固定+無線LAN接続+Bluetoothオン+キーボードバックライトオフ。BBench 1.01(海人氏・作)にて「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」、WebブラウザはInternet Explorer 11を指定し、タブブラウズはオフ。満充電の状態からバッテリー残量が5%になるまでの時間を計測
- 騒音テスト
- 騒音計(SMART SENSOR製、誤差±1.5デシベル)で動作時の騒音を実測(本体右横から5センチ、暗騒音32.5デシベル、室温18.0度)
※FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編を2回以上連続実行した状態で計測
- 発熱テスト
- 放射温度計(シンワ製、レーザーポイント機能付き)で動作時のボディ表面温度を実測(室温18.0度)
※FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編を2回以上連続実行した状態で計測
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