これが13.3型“世界最小”モバイルノートの実力だ――「XPS 13 Graphic Pro」徹底検証(後編)デザインよし、使い勝手よし、性能はどう?(2/3 ページ)

» 2015年07月15日 16時30分 公開

1キロ強のモバイルノートPCとして十分なスタミナ

 Webブラウズとテキスト入力を想定したBBench 1.01におけるバッテリー駆動時間の計測では、満充電から残り5%で休止状態に入るまで8時間40分駆動した(輝度40%固定)。電源がオフになる限界時点は4%で、そこまでの駆動時間は8時間45分だ。

 いずれも計測方法が違う公称値(最大約15時間)には遠く届かない結果だが、常時無線LAN接続している状態での駆動時間であり、モバイルノートPCとして十分なスタミナを備えている。

XPS 13 BBench 1.01によるバッテリー駆動時間テストの結果

静音性は高負荷時に若干気になるレベル、放熱性は満足できる

 ファンレスではないため、無音とまでは行かないが、静音性もおおむね良好と言える。簡易測定で騒音をチェックした結果を見てみよう。本体右横から約5センチ手前に騒音計を設置して計測したところ、アイドル時で31.7デシベル、FF14ベンチを2回以上連続実行した場合で45.2デシベルという結果だった(暗騒音29.0デシベル、室温18.0度)。ベンチマークテスト実行中の高負荷時にはファンノイズが加わるが、うるさく感じるほどではない。

XPS 13 アイドル時の騒音レベル
XPS 13 高負荷時(FF14ベンチを2回以上連続実行)の騒音レベル

 動作中の発熱も問題ない。室温18.0度の環境で放射温度計(シンワ製、レーザーポイント機能付き)にてボディ表面温度を実測したところ、高負荷時(FF14ベンチを2回連続実行)にはキーボード下部の中央部が32.3度と若干温かくなったが、特に高温になる部分もなく、放熱性は良好と言える(室温18.0度)。

XPS 13 キーボード/パームレスト面で最も高温だったのはキーボード中央部
XPS 13 Graphic Proの発熱テスト結果(室温18.0度)
測定した部分 表面温度
キーボード上部・左 26.5度
キーボード上部・中央 28.8度
キーボード上部・右 31.7度
キーボード下部・左 23.2度
キーボード下部・中央 32.3度
キーボード下部・右 23.9度
パームレスト・左 24.5度
パームレスト・中央(タッチパッド) 25.8度
パームレスト・右 20.9度

 ちなみに、FF14ベンチを2回以上実行したときのCPU温度は、HWiNFO64によると最大71度までの上昇で収まっていた。室温が低かったものの、CPUの耐熱温度(105度)までかなり余裕がある数値だ。

XPS 13 HWiNFO64によるCPUコア温度の表示。FF14ベンチ2回実行時は71度まで上昇した

ベンチマークテストの概要

  • バッテリー駆動時間テスト
    • BBench 1.01

※電源プラン「バランス」+輝度40%固定+無線LAN接続+Bluetoothオン+キーボードバックライトオフ。BBench 1.01(海人氏・作)にて「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」、WebブラウザはInternet Explorer 11を指定し、タブブラウズはオフ。満充電の状態からバッテリー残量が5%になるまでの時間を計測

  • 騒音テスト
    • 騒音計(SMART SENSOR製、誤差±1.5デシベル)で動作時の騒音を実測(本体右横から5センチ、暗騒音32.5デシベル、室温18.0度)

※FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編を2回以上連続実行した状態で計測

  • 発熱テスト
    • 放射温度計(シンワ製、レーザーポイント機能付き)で動作時のボディ表面温度を実測(室温18.0度)

※FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編を2回以上連続実行した状態で計測



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