ユニークの「UQ-PM10FHDNT-GL」は、10.5型のモバイルディスプレイだ。タブレット並みのコンパクトなボディーサイズで、公称値が約249gと軽量なことから、画面の大きさより可搬性を優先するユーザー向けの製品だ。メーカーから機材を借用したので、レビューをお届けする。
まずは基本的な仕様をざっと押さえておこう。画面サイズは10.5型で、解像度は1920×1080ピクセル、IPS方式のパネルを採用している。画面はグレア加工となっているが、指紋防止コーティングが施されているためか、ギラついた印象はない。
視野角は水平/垂直ともに170度となり、コントラスト比は1500:1、リフレッシュレートは60Hz、最大輝度は420ニトとなる。応答速度については、製品ページでは非公開だ。タッチ操作には対応しておらず、ごく一般的な仕様のモバイルディスプレイということになる。
スタンドはモバイルディスプレイではおなじみとなる、保護カバーと一体になったタイプで、画面を覆う面をめくって本体後方へ一周させ、マグネットで背面に吸着させることにより、スタンドとして利用する。
マグネットによる吸着力はあまり強くなく、角度調節は事実上不可能だが、本製品はサイズ的にもモバイルユースが多くなるはずで、外出先で取り出しやすく、また片付けやすい仕様は、そういった使い方にはきちんとマッチしている。
本体側面には2基のUSB Type-CポートとHDMIポートの他に、イヤフォンジャック、さらにOSDメニューを操作するためのダイヤルホイールを装備する。2基のスピーカーも内蔵されている。これらの仕様は、同社のプロメテウスモニターシリーズと共通で、スタンド兼用カバーに見られるカーボンのパターンなどの意匠も同様だ。
重量は公称で約249g、実測で237gだった。画面サイズが近い第10世代iPad(10.9型)が477gなので、本製品がいかに軽いかが分かる。これにスタンドカバーを追加すると実測392gで、こちらも500g以内に収まっている。軽さを重視してモバイルディスプレイを選ぶならば、有力な選択肢になることは間違いない。
付属品は前述のスタンドカバー、USB Type-C→USB Type-CおよびUSB Type-A→USB Type-Cケーブル、さらにHDMIケーブル、クリーニングクロス、予備のゴム足がセットになる。
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