「macOS 27 Golden Gate」が2026年秋に登場 初のApple Silicon専用バージョンに

» 2026年06月09日 18時45分 公開
[井上翔ITmedia]

 Appleは6月8日(米国太平洋夏時間)、Mac向けOSの新バージョン「macOS 27 Golden Gate」を発表した。同日から開発者向けβテスト、7月から一般ユーザーも参加できるパブリックβテストを実施した後に、2026年秋に正式リリースされる予定だ。

macOS macOS 27のコード名は「Golden Gate」となった。Golden Gateは、米カリフォルニア州にある「ゴールデンゲート海峡」にちなんだ名前で、WWDC(World Wide Developer Conference) 2026の基調講演動画には、同海峡にかかっている「Golden Gate Bridge(ゴールデンゲート橋)」がアニメーション画像として出てくる

macOS 27 Golden Gateの概要

 macOS 27 Golden Gateは、macOSとしては初めてApple Siliconのみをサポートするバージョンとなる。そのため、IntelアーキテクチャのMacは現行の「macOS 26 Tahoe」が最終バージョンとなる。

TahoneでIntel Macは終了 IntelアーキテクチャのMacは現行の「macOS 26 Tahone」でサポート打ち切りとなる。ただし、セキュリティ更新は3年間継続して提供される予定だ

Apple Siliconのみをサポート

 サポートするMacは、Apple Siliconを搭載する全てのMacで、具体的には以下の通りとなる。

  • MacBook Air(2020年モデル以降)
  • MacBook Pro(同上)
  • iMac(2021年モデル以降)
  • Mac mini(2020年モデル以降)
  • Mac Studio(全モデル)
  • Mac Pro(2023年モデル)

 なお「より強力なオンデバイスAI機能」を使う場合は、追加で以下の要件も満たす必要がある。

  • M3チップ以降のApple Siliconを搭載していること
  • 12GB以上のメモリを搭載していること
サポートするMac macOS 27はApple Siliconを搭載する全てのMacをサポートするが……
オンデバイスAI より強力なオンデバイスAI機能を使う場合は、M3チップ以降のApple Siliconと、12GB以上のメモリが必要となる

Intelアーキテクチャアプリのサポートは本バージョンで実質終了

 現在、Apple Silicon向けのmacOSにはIntelアーキテクチャ向けアプリ用エミュレーションレイヤー「Rosetta 2」が搭載されているが、macOS 27はRosetta 2をフルサポートする最後のバージョンとなる。

 Apple SiliconのMac上でIntelアーキテクチャのアプリを愛用している人は、macOS 27が稼働している間にApple Silicon(Armアーキテクチャ)向けアプリへの移行を検討する必要がある。ただし、macOS 27の次期バージョン以降も、ごく一部のゲームアプリに限りRosetta 2の機能を継続利用できる予定となっている。

主な機能改善/新機能

 現時点において、macOS 27で実装される予定の機能改善/新機能は以下の通りだ。

  • UIデザイン「Liquid Glass」の改善
    • 透明度の調整が可能に
    • アプリアイコンもレイヤーデザイン化可能に
    • サイドバーの表示領域を拡大
    • アクティブ/非アクティブウィンドウの見分けが容易に
  • エージェント機能「Siri」を「Siri AI」にアップグレード
    • 2026年後半に英語からβ提供開始
      • 他言語への対応も急ピッチで行う予定
    • Spotlightでの検索もSiri AIベースに変更
    • オンデバイスの情報を理解して検索に活用
    • 「Visual Intelligence」も利用可能
    • 専用の「Siri」アプリも容易
      • iPhoneやiPadで行ったやり取りを引き継ぐことも可能
  • AI機能「Apple Intelligence」の利用範囲の拡大
    • Webブラウザ「Safari」のタブを自動的にグルーピング可能に
      • 話題や関連するWebサイト(ページ)をAIが判断してグルーピング
    • Webサイトのパスワードをワンクリックでセキュアなものに更新可能
    • 「写真」アプリにおける画像補正機能の強化
      • 「Image Playground」も利用可能
    • プロンプトで「ショートカット」を作成可能に
  • ペアレンタルコントロール機能の強化
    • Webサイトの閲覧承認を遠隔で可能に
    • 暴力的/性的なコンテンツを自動的に遮断する機能を実装
    • 利用可能な時間制限をコンテンツ(アプリ)の種類ごとに細かく設定可能
      • 曜日や時間帯単位での設定も可能
  • システムパフォーマンスの改善
    • 「AirDrop」の実効転送速度を向上
    • Safariのページロード時間の短縮
Siri AI Siriは「Siri AI」に進化する。ただし、当初はβ提供で英語のみの対応となる
単独アプリ Siriは単独アプリとしても提供される
Safari Safariでは、タブの内容や関連性を基にAIが自動でグルーピングする機能が実装される
ペアレンタル ペアレンタルコントロール機能の1つ「Screen Time」も、よりきめ細かい設定が可能となる

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